NHKマイルC
レース展望

過去10年で1番人気は[5−1−0−4]で6連対。前走重賞勝ち馬は[4−0−0−2]で勝率66.7%。3〜7枠は[5−1−0−1]に対し、1枠と8枠は[0−0−0−3]で不振。2番人気は[1−1−0−8]で2連対、3番人気は[1−2−1−6]で3連対。1番人気と2〜5番人気の決着が4回、9番人気以下が連対して中穴以上の決着が6回。最近5年の馬連は20倍、11倍、14倍、218倍、147倍。最近2年は17、10番人気が連対して万馬券。馬連は10倍台を押さえて中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬20頭のうち15頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した5頭のうち4頭が2走前に重賞で3着以内に入っていた。前走5着以下に負けた馬は2走前の成績に注目したい。ニュージーランドT勝ち馬は[1−0−0−8]で1連対のみ。12年に1番人気のカレンブラックヒルが勝ったが、マイルで3戦3勝の無敗馬だった。ニュージーランドT2着馬は[0−2−0−8]、3着馬は[3−0−0−6]、4着以下は[1−0−3−36]。3連単は460〜479キロの人気薄が3着に入って穴をあける傾向がある。

グランシルクは[2−2−1−0]で3着以内を確保。未勝利、500万条件を連勝して臨んだニュージーランドTは1番人気に支持され、出遅れて最後方からメンバー最速の33.7秒で0.1秒差の2着まで追い上げた。小回りの中山で絶望的な位置から伸びてきた。競馬にタラレバは禁物だが、出遅れなければ勝っていたのではないか。NHKマイルCは中山で届かなかった馬が東京に替わって激走することが多い。使い込んでいるが、最終調教は南Wで追われ、3、4コーナーで唸っていた。勝っても負けてもあっさりか。

ミュゼスルタンは新潟芝1600mの新馬、新潟2歳Sを連勝。新潟2歳Sは後方からメンバー2位タイの33.4秒で差し切り、1分33秒4のレコードで優勝。ハナ差の2着アヴニールマルシェは東スポ杯2歳Sでサトノクラウンにクビ差の2着、0.2秒差の3着ニシノラッシュは京王杯2歳S3着、クロッカスS1着。前走スプリングSは後方からメンバー最速タイの33.6秒で追い込んで0.5秒差の7着。前半5F62.6秒のスローペスで出遅れは致命的だった。叩き2戦目、左回りの芝1600mで一変するか。

アヴニールマルシェはデビューから全て左回りを使われ[1−2−0−1]。新潟2歳Sは後方からメンバー最速の33.0秒で追い込んでミュゼスルタンにハナ差の2着。東スポ杯2歳Sは5番手から直線で馬群を割って34.3秒で抜け出し、最後にサトノクラウンに差されてクビ差の2着。直線で前が壁になって追い出しを待たされるロスがあった。前走共同通信杯は出遅れて後方からメンバー2位の33.9秒で追い込んで0.5秒差の5着。上がり勝負で位置取りが後ろ過ぎた。メンバー唯一のディープインパクト産駒。

ニュージーランドTを勝ったヤマカツエース、朝日杯FS&アーリントンC2着馬で前走ニュージーランドT3着のアルマワイオリ、3戦3勝でフラワーCを制したアルビアーノ、東京芝1600mのいちょうSをレコード勝ちしたクラリティスカイ、スプリングS5着のダノンメジャー、アーリントンC勝ち馬ヤングマンパワー、シンザン記念勝ち馬グァンチャーレ、ファルコンS勝ち馬タガノアザガル、橘Sを勝ったマテンロウハピネス、クロッカスS勝ち馬ニシノラッシュ、マーガレットS勝ち馬フミノムーンなど伏兵は多士済々。

ヤマカツエースは前走ニュージーランドTを中団の外からメンバー5位の34.9秒で差し切り重賞初制覇。1月に復帰して中1、3、2、2週で使い、今回は中3週で再度長距離輸送がある。シルクジェスティスほどではないが、かなり使い詰めのため、見えない疲れに注意が必要か。アルマワイオリはマイル重賞で4、2、2、3着。02年のNHKマイルCをテレグノシスで勝った勝浦騎手が持ってくるか。勝浦騎手は11年以降の東京芝1600mでは[0−1−2−33]で連対率2.8%。西浦厩舎はフミノムーンと2頭出し。

クラリティスカイは皐月賞で前半5F59.2秒で逃げて0.7秒差の5着に粘った。芝1600mは[1−1−1−0]で東京芝1600mのいちょうSを1分33秒5のレコードで制している。今回のメンバーで東京芝1600m経験馬は3頭しかおらず、勝っているのはクラリティスカイのみ。先週の天皇賞(春)をゴールドシップで制した横山典騎手は、G1勝ちの後のG1では[1−2−5−14]、5番人気以内なら[1−2−5−5]で複勝率61.5%。同じクロフネ産駒のホエールキャプチャは東京マイル巧者だった。

★先週の予想結果

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◆MR予想(万馬券MR)

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