安田記念
レース展望
過去10年で1番人気は[3−0−0−7]で3連対。前走G1は[3−0−0−2]、前走G2は[0−0−0−5]。単勝1倍台は[2−0−0−0]、単勝2倍以上は[1−0−0−7]。前走G1でない馬、単勝が2倍を超える馬は不振傾向。2番人気は[3−1−0−6]で4連対、3番人気は[1−2−1−6]で3連対。6〜9番人気が4連対、10番人気以下が4連対と多く、6年で6番人気以下が連対している。最近5年の馬連は126倍、122倍、85倍、14倍、187倍。人気薄の激走が多く、かなり波乱傾向が強い。
459キロ以下は[0−1−1−19]で連対はG1勝ちのある牝馬スイープトウショウのみ。連対馬17頭が490キロ以上。最近4年の連対馬は全て490キロ以上。過去10年は500キロ以上の大型馬が必ず連対している。マイル重賞実績のある大型馬を重視したい。最近6年の連対馬12頭のうち11頭が差し追い込み馬。ハイペースになり、差し追い込みが決まりやすい。穴でマイルG1で連対がある差し追い込み馬に注意。マイルG1は別路線から参戦した馬に勝たれることが多いが、今年は世界レベルの馬が出現するかもしれない。
モーリスは堀厩舎に転厩し、若潮賞、スピカS、ダービー卿CTを3連勝。若潮賞は好位からメンバー2位の34.6秒で抜け出して3馬身差で圧勝。勝ちタイム1分33秒7は前週のニューイヤーSより0.3秒速かった。スピカSは出遅れて最後方からメンバー最速の33.8秒で大外から豪快に差し切った。前半5F63.4秒のスローペースで前残りの展開を能力と末脚の威力で覆した。ダービー卿CTは出遅れて後方2番手からメンバー最速の33.0秒で大外から豪快に突き抜け3馬身半差で圧勝した。勝ちタイム1分32秒2は優秀。
ハンデ55キロは有利だったが、一頭だけ次元の違うレースぶりだった。レースのラスト3Fは11.6−11.7−10.9秒。急坂のある中山でラスト1Fが0.8秒速いレースは滅多にない。2、3歳時に重賞で6、5、4、7着に終わった馬が4歳になって本格化してきた。左回りは京王杯2歳S6着(単勝1.5倍、ムーア騎手)の1戦のみ。3連勝は全て中山だったが、左回りで直線の長い東京に替わってどれくらい弾けるか。昨年9月以降の重賞で吉田和美氏の馬が1番人気なら[3−0−0−0]。今週も社台主催の運動会か。
フィエロは国内のマイル重賞で良馬場なら[0−2−1−0]でマイルCS2着、マイラーズC2、3着がある。昨年のマイルCSは7番手から直線で馬群を割ってメンバー7位の34.4秒で早めに抜け出したが、最後にダノンシャークとの叩き合いに負けてハナ差の2着。福永騎手が直線で手前を変えられず右手前のまま走っていたことは見逃せない。前走マイラーズCは中団の内からメンバー2位の32.5秒で内から伸びて0.1秒差の3着。テン乗りの戸崎騎手が影響したのか、位置取りが悪くなり、直線でもスムーズさを欠いた。
重賞では[0−2−2−2]でいまだに未勝利。常に人気になる馬で馬券的に妙味はないが、いつ重賞を勝ってもおかしくないレベルに達している。昨年の安田記念は出遅れて後方を進み、直線で外から伸びたが、最後は前が壁になって目一杯に追えず8着に終わった。馬体が10キロ減って500キロを切ったのは長距離輸送の影響か。香港マイルでも馬体が9キロ減っていた。戸崎騎手&藤原厩舎はヴィクトリアマイルをストレイトガールで制したコンビ。叩き2戦目は[2−2−0−0]。金子氏のディープインパクト産駒が東京で弾けるか。
4連勝で東京新聞杯を制し、前走京王杯SC2着のヴァンセンヌ、昨年のNHKマイルC勝ち馬で前走高松宮記念3着のミッキーアイル、昨年のマイルCS勝ち馬で前2年の安田記念3、4着のダノンシャーク、11年の安田記念勝ち馬で前2走豪G1で1、2着のリアルインパクト、前走マイラーズCを制したレッドアリオン、同2着馬サンライズメジャー、同4着のエキストラエンド、13年のマイルCS2着馬ダイワマッジョーレ、前走京王杯SCを制したサクラゴスペル、12年のNHKマイルC勝ち馬カレンブラックヒル、前走ヴィクトリアマイル2着のケイアイエレガント、前走谷川岳Sで直線一気を決めたサトノギャラント、重賞で善戦止まりが続いているフルーキーなど伏兵は多士済々。
ヴァンセンヌは前走京王杯SCで後方からメンバー最速の32.7秒で追い込んで頭差の2着。高速決着、高速上がりに不安があったが、最速上がりを繰り出して不安をひとつ払拭した。500キロを超える大型馬で叩き2戦目は2戦2勝。先週リアルスティールで4着に終わった福永騎手が持ってくるか。ミッキーアイルは好位に控えるレースができるようになり、前2走阪急杯2着、高松宮記念3着。昨年は安田記念16着、マイルCS13着に終わったが、どちらもハイペースで前に行った馬に厳しい展開だった。久々のマイル戦、控えるレースでどこまでパフォーマンスを引き上げられるか。
ダノンシャークは前走阪急杯で5着に終わったが、休み明けで馬体18キロ増、不良馬場、58キロでは仕方ない。また間隔が空いたが、マイルCSを勝った岩田騎手に戻る。過去10年で7歳馬は[1−3−0−20]、6番人気以内なら[1−2−0−4]。リアルインパクトは昨年の阪神カップを勝った後に豪州に遠征し、ジョージライダーS(芝1500m、稍重)1着、ドンカスターマイル(芝1600m、重)2着。7歳馬でも衰えはなく、ここにきてしぶとさが増している。前に行ってしぶとい脚を使うところが最近の内田博騎手の騎乗とマッチする。堀厩舎はモーリスと2頭出し。
サイト開設以来、ずっとパドックを見続けているが、ここ数年、急激に馬体の張りが良くなり、筋肉が隆起する馬をよく見かけるようになった。短期間に筋肉モリモリになった馬を見ると何か違和感を感じる。これまではこういう馬は存在しなかった。競走馬には様々なプロテインがあり、その効果なのかもしれないが、昨年12月の高知競馬に出走した馬から筋肉の増強効果があるアナボリックステロイドが検出された。
中央競馬でもドーピング検査を行っており、アナボリックステロイドが検出された馬は出ていないようだが、地方競馬で使う厩舎がいるということは中央競馬でもありえるのではないか。現時点で禁止薬物に指定されているのは4種類のみと聞く。禁止薬物に指定されていないものを使えば、ドーピングに引っかからないのだろうか。JRAは出走馬の馬体をチェックし、抜き打ちで厩舎のチェックをしてはみてはどうか。
★先週の予想結果
◆競馬道場(競馬アナリストGM)
◆MR予想(万馬券MR)
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