新潟記念
レース展望
サマー２０００シリーズの最終戦。今年は函館記念１着、札幌記念３着のダービーフィズが優勝を確定させている。過去１０年で１番人気は［１−０−０−９］で１連対のみ。昨年マーティンボロが連敗をストップさせた。２番人気は［１−１−０−８］で２連対、３番人気は［１−０−２−７］で１連対。人気馬の信頼度は低い。６〜９番人気が６連対、１０番人気以下が４連対と多く、８年で６番人気以下が連対している。最近５年の馬連は１１７倍、１０８倍、１１４倍、２０４倍、２２倍で４年が万馬券。ハンデ戦で波乱傾向が強い。
トップハンデは［１−０−２−１１］で１連対のみ。人気でも過信禁物。１０年以降に６番人気以下で連対した６頭は６、７歳馬、そのうち５頭が牡馬でハンデ５６〜５７キロだった。穴でこのタイプの激走に注意。３歳［０−０−０−３］、４歳［４−１−１−２１］、５歳［３−５−６−４２］、６歳［１−２−３−３５］、７歳［２−２−０−２０］、８歳以上［０−０−０−１０］で４、５歳馬が活躍している。最近５年の連対馬１０頭のうち６頭が６、７歳馬の高齢馬。穴でローカル重賞で実績のある６、７歳馬の激走に注意。
ダコールはローカルのハンデＧ３［１−１−３−６］で前走新潟大賞典で重賞初制覇を飾った。前半５Ｆ６１．５秒のスローペースで７番手からメンバー２位タイの３２．９秒で差し切った。いつもより前につけ、直線で追い出しを我慢してラスト１Ｆからガツンと伸びてきた。重賞で勝ち切れないレースが続いていた馬が、待望の良馬場で遂に重賞を制した。テン乗り騎手だとまじめに走る傾向があり、小牧騎手がテン乗りだったことも良かったのだろう。同コースの新潟大賞典を５７キロで勝ったため、今回はトップハンデ５８キロを背負う。５８キロでは福島民報杯で２着がある。馬場が渋ると詰めが甘くなるが、現時点で土日に雨は降らない予報。
マジェスティハーツは昨年の中京記念３着の後大不振に陥ったが、鳴尾記念２着、関屋記念２着と復調してきた。鳴尾記念は内ラチ沿いの後方２番手からメンバー最速の３４．７秒で伸びて０．３秒差の２着。勝ったラブリーデイは宝塚記念、３着アズマシャトルは小倉記念、５着グランデッツァは七夕賞を制している。前走関屋記念は後方からメンバー最速の３２．４秒で外から鋭く伸びて０．１秒差の２着。直線で前が壁になって脚を余した馬が多いだけに外に出して自分のスペースを確保できたことが大きかった。新潟芝２０００ｍでは昨年の新潟大賞典でクビ差の２着（５５キロ）がある。斤量は前２走と同じ５６キロ。人馬とも重賞初制覇なるか。
新潟大賞典３着馬アルフレード、昨年の新潟２歳Ｓ勝ち馬ミュゼスルタン、昨年の新潟２歳Ｓ２着馬アヴニールマルシェ、昨年の新潟記念２着馬クランモンタナ、１３年の新潟大賞典勝ち馬パッションダンス、福島牝馬Ｓ勝ち馬スイートサルサ、４連勝でオープン入りしたメドウラーク、前走新潟開設５０周年記念を勝ったロンギングダンサー、１４年の新潟大賞典勝ち馬で前走七夕賞シンガリ負けのユールシンギングなど伏兵は多士済々。アルフレードは新潟大賞典３着、七夕賞５着で距離２０００ｍにメドを立てた。東京新聞杯では安田記念２着馬ヴァンセンヌにクビ差の２着まで迫っている。朝日杯ＦＳを勝ったＧ１馬だが、引き続き５６キロで出走できる。
ミュゼスルタンは昨年の新潟２歳Ｓをレコード勝ちし、ＮＨＫマイルＣは０．２秒差の３着。ダービーはメンバー３位の３４．０秒で追い込んで０．８秒差の６着。母アスクデピュティは新潟外回り巧者だった。ハンデは５４キロ。休み明けのため仕上がりがカギになるが、夏の新潟は実績があるだけに注意は必要か。アヴニールマルシェは新潟２歳Ｓでミュゼスルタンにハナ差の２着、東スポ杯２歳Ｓでサトノクラウンにクビ差の２着がある。前走ＮＨＫマイルは３着ミュゼスルタンに０．２秒差の４着。必ず切れる脚を使っているが、スタートが遅く後方からのレースになることが多い。祖母に桜花賞馬キョウエイマーチ。初の芝２０００ｍで新味を出すか。
クランモンタナは前走小倉記念でメンバー最速の３５．５秒で追い込んで０．２秒差の４着まで追い上げた。夏に調子を上げるタイプで昨年の新潟記念ではクビ差の２着に入った。前２走は追い込むレースになったが、今回は内田博騎手が騎乗するため先行策か。パッションダンスは前走小倉記念で内ラチ沿いの８番手から伸び切れず０．４秒差の６着。直線で上手く捌けずに少しスムーズさを欠いた。叩き２戦目でＭデムーロ騎手に乗り替わる。前走１６００万条件を勝ったメドウラークは５５キロ、ロンギングダンサーは５３キロ。メドウラークは重賞初挑戦で５５キロは見込まれたか。１２年以降の新潟芝外２０００ｍで田中勝騎手は［１−０−２−１５］。
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