チャンピオンズC
レース展望

ジャパンCダート時代を含め、過去10年で1番人気は[5−1−2−2]で6連対。11年までは[5−1−1−0]で3着以内を確保していたが、最近3年は4歳馬が4、3、12着に終わった。2番人気は[1−0−1−8]で1連対、3番人気は[1−1−1−7]で2連対のみ。6〜8番人気が7連対、10番人気以下が1連対。最近5年の馬連は43倍、17倍、42倍、48倍、54倍で中穴決着が多い。ダートG1実績馬が揃うが、3番人気以内で決着したことはない。万馬券は1回のみ。馬連は40倍前後の中穴を狙うのが妙味。

連対馬15頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した5頭のうち4頭にダートG1で3着以内があった。ダートG1実績馬なら巻き返し可能だが、前走10着以下は[0−0−0−17]で不振。最近6年の連対馬12頭のうち9頭が前走連対、残る3頭はダート重賞3、4、4着。1〜3着馬18頭は全て前走4着以内を確保。前走5着以下は[0−0−0−32]で出番なし。穴で前走重賞で4着以内に入り、6〜8番人気になった馬に注意。今年前走5着馬が激走すれば、来年のデータは前走5着以内になる。このあたり柔軟に考えたい。

ホッコータルマエは国内ダートG1[9−2−3−2]の実力馬。昨年はチャンピオンズCを勝ってから国内では東京大賞典1着、川崎記念1着、帝王賞1着とG1を4連勝した。前走JBCクラシックは好位から伸び切れず0.6秒差の3着。昨年の東京大賞典で0.8秒差をつけたコパノリッキーに逆に0.6秒差をつけられた。休み明けでも馬体の増減はなかっただけに何がいけなかったのか。昨年はJBCクラシックで4着に終わった後、チャンピオンズCを2番手から押し切っている。休み明けは[1−1−2−1]、叩き2戦目は[2−0−1−0]。今年も叩き2戦目で一変するのかどうか。昨年のチャンピオンズCは前残りの展開だった。

コパノリッキーはダートG1[5−2−0−1]で出遅れた昨年のチャンピオンズC12着を除き連対を確保。今年は東海S、フェブラリーSを連勝した後に左前脚のトウ骨遠位端骨折が判明。復帰戦の日本TV盃は3着に終わったが、JBCクラシックを逃げて2着に0.5秒差をつけて圧勝した。休み明けを除き、左回りのダートでは[6−0−1−1]。中京ダ1800mでは東海Sで58キロを背負って2着に0.7秒差をつけて圧勝している。勝った後は5戦のうち4戦が2連勝、残る1戦がチャンピオンズC12着。今年はスタートが決まればホッコータルマエと真っ向勝負になるが、武豊&幸騎手がノンコノユメの末脚をどう考えているか。

ノンコノユメはダート[6−1−1−1]で上がり3Fは全てメンバー最速。レースを使うごとに末脚の威力が増し、青竜S、ユニコーンS、JDD、武蔵野Sを4連勝した。前走武蔵野Sは後方からメンバー最速の35.2秒で猛然と伸びてゴール寸前でタガノトネールを交わしてハナ差で優勝。稍重の走りやすい馬場で前に行った馬が2、3、4着に粘ったが、強烈な末脚で最後は力で捻じ伏せた。休み明け、初の古馬相手、58キロと厳しい条件をクリアしたのだから大したもの。452キロの小柄な馬で調教は動かないが、レースに行くと強烈な末脚を繰り出す。今年のG1でルメール騎手は[0−0−4−11]。一気に世代交代を果たすか。

前走JBCクラシック2着のサウンドトゥルー、昨年の2着馬ナムラビクター、同3着馬ローマンレジェンド、前走みやこSを勝ったロワジャルダン、同5着のクリノスターオー、同6着のダノンリバティ、前走南部杯3着のワンダーアキュート、前走JBCレディスクラシック2着のサンビスタ、前走JBCスプリントを勝ったコーリンベリー、前走武蔵野S5着のグレープブランデー、外国馬ガンピットなど伏兵は数多い。ダートG1馬が9頭出走する豪華メンバー。ホッコータルマエ、コパノリッキーは簡単には崩れそうにないが、崩れるとすればどんなレースになった場合か。前走JBCスプリントを勝ったコーリンベリーが展開のカギを握っている。

サウンドトゥルーはジュライS、日本TV盃を連勝し、前走JBCクラシックで最後にホッコータルマエを交わして0.5秒差の2着に入った。以前はダ1600mを中心に使われていたが、5歳になって地力が強化され、距離をこなすようになってきている。前走中団につけたように終い一辺倒から脱却しつつある。中京ダ1800mのジュライSでは馬群を捌いて直線一気を決めている。ナムラビクターはアンタレスS3着、平安S4着、シリウスS3着と差して届かず善戦止まりが続いている。勝ち切れないのは、気難しい馬で中団より後ろからのレースが続いていることもあるのだろう。3戦連続騎乗したMデムーロ騎手から秋山騎手に乗り替わる。

ローマンレジェンドは前2走平安S3着、みやこS3着に終わったが、58キロを背負っていた。休み明けは[5−0−4−0]、叩き2戦目は[1−1−0−4]。12年のジュライSを1分49秒4のレコードで圧勝している。ロワジャルダンは前走みやこSを最内からメンバー2位の35.7秒で抜け出して重賞初制覇。ダ1800mは[3−1−0−0]。社台RHはグレープブランデーと2頭出し。クリノスターオーは前3走帝王賞6着、エルムS4着、みやこS5着。良&稍重のダ1800mで道中3番手以内なら[5−0−0−2]。勝負どころでズブさを出し、そこで遅れると挽回できない。騎乗技術高いボウマン騎手は腕の見せどころ。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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