東海S
レース回顧
アスカノロマンはスタートを決めて2番手につけ、メンバー最速の36.7秒で逃げたモンドクラッセを交わして2馬身差で圧勝した。モンドクラッセが逃げて前半5F62.9秒のスローペースになり完全前残り。アスカノロマンは道中モンドクラッセをマークして進み、ラスト1F過ぎに交わして快勝。これまで重賞では不振が続いていたが、7戦目でようやく重賞初制覇となった。馬体の増減が激しく、強いメンバーだと萎縮してまともに走れなかったが、ようやく心身ともに成長して力を出せるようになった。14年の濃尾特別を2番手から抜け出して1分50秒2(稍重)の好タイムで勝ったのは、やはりダテではなかった。最終調教でバネの利いたフットワークで全く力みがない走りを見せていたように調子も良かったのだろう。15年以降の中京ダ1800mでアグネスデジタル産駒は4番人気以内なら[2−5−0−1]。2着モンドクラッセもアグネスデジタル産駒だった。アスカノロマンは次走フェブラリーSに向かう予定。父アグネスデジタルは02年のフェブラリーSを制している。
モンドクラッセは前半5F62.9秒のスローペースで逃げたが、直線でアスカノロマンに交わされて0.3秒差の2着。三浦騎手から乗り替わったテン乗りの田辺騎手がスローペースに落として粘らせたが、2番手につけたアスカノロマンに最速上がりでまとめられてはお手上げ。ダ1800mも守備範囲だが、ダ1600m、ダ1700mと比べると微妙に終いが甘くなる。それでも休み明け、重賞2戦目でメドは立った。レースを使いながら少しずつパフォーマンスを引き上げている。次走は賞金的に出走できれば、フェブラリーSに向かう予定。ダ1600mは[0−1−0−0]、ダ1700m[4−0−0−0]で距離短縮はプラスに働く。重、不良馬場では取りこぼしが多いが、脚質的に馬場が渋ったら要注意。
ロワジャルダンは好位からメンバー4位の37.2秒で伸びて0.9秒差の3着。4コーナーから直線でスムーズさを欠き、そこで前の2頭に離されたことが堪えた。浜中騎手が落馬負傷でテン乗りの横山和騎手に乗り替わったことも影響したのだろう。能力的に前の2頭にこれほど離される馬ではない。今回はツキがなかった。
インカンテーションはスタートダッシュがつかず後方を進み、3コーナー手前から上がってきたが、直線で一杯になって11着に終わった。左回り巧者のインカンテーションらしからぬレースぶり。休み明けで陣営は自信がなさそうだったが、その通りのレースになった。昨年のフェブラリーS2着馬。ひと叩きされてどこまで上向いてくるか。
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