シルクロードS
レース展望

過去10年で1番人気は[2−1−1−6]で3連対。単勝1倍台は[1−1−0−0]、2倍台は[1−0−0−1]、3倍台は[0−0−1−2]、4倍以上は[0−0−0−3]。信頼度は単勝オッズに比例する。2番人気は[3−1−0−6]、3番人気は[2−2−0−6]で各4連対。6〜9番人気が4頭、10番人気以下が2頭。10年以降は連対馬12頭のうち11頭が4番人気以内。最近4年は4番人気以内で決着し、馬連は6倍、23倍、3倍、16倍。中穴までに収まっている。

52キロ以下は[0−0−0−13]、53キロは[0−0−3−16]で連対なし。軽量馬は不振傾向。最近5年の連対馬10頭のうち6頭が57キロ以上、8頭が56キロ以上。最近はスプリント重賞実績のある重ハンデ馬が活躍している。最近4年の連対馬8頭のうち6頭が道中5番手以内につけていた。最近は馬場改良で内側が荒れにくくなり、かつスプリント戦でも流れが緩みやすく、前残り傾向が強まっている。逃げ先行馬を重視したいが、今年は前に行く馬が揃っている点を考慮したい。

ビッグアーサーは芝1200m[6−2−0−0]で連対率100%。重賞では[0−2−1−0]で北九州記念2着、京阪杯2着、阪神カップ3着。京阪杯は単勝1.5倍の断然人気に支持されたが、7番手からメンバー最速の32.8秒で上がってサトノルパンに頭差の2着。その前のオパールSでは前半32.9秒のハイペースで好位から早めに抜け出して圧勝したが、京阪杯は前半34.0秒の緩い流れにも関わらず、位置取りが後ろになり、かつ直線でも捌くのに手間取った。

前走阪神カップは1枠1番から内ラチ沿いの好位につけ、直線で馬群を割って抜け出したが、外から2頭に差されて0.2秒差の3着。外を通った馬が有利な馬場で1枠1番がアダになったが、芝1400mでは芝1200mほど切れる脚を使えないこともあるのだろう。ずっと馬体が太い状態で走っており、もっと馬体を絞り込めば、G1で勝ち負けできるのではないか。今回はフレグモーネ明け。テン乗りのMデムーロ騎手に乗り替わる。当日の馬体重、出遅れ、折り合い(調教で掛かり気味)がポイント。

ダンスディレクターは芝1200m[1−3−0−0]で連対率100%。重賞では[0−2−0−1]で京王杯SC12着(直線で前が壁になり全く追えず)、CBC賞2着、阪神カップ2着。CBC賞(重)は中団からメンバー5位の34.7秒で伸びてウリウリに半馬身差の2着。直線で前が壁になって外に持ち出すロスがあった。休み明けの前走阪神カップは後方からメンバー最速の34.2秒で伸びてハナ差の2着。最後にMデムーロ騎手のロサギガンティアに競り負けた。

3着ビッグアーサーの上がりを0.4秒上回り、1馬身半差をつけている。ダンスディレクターは芝1400m[3−3−1−3]でビッグアーサーとは距離適性の差もあるが、5ヶ月半ぶりで完調手前だった。京都芝は[4−3−0−0]。ビッグアーサーにオパールSの走りをされると厳しくなるが、流れと位置取り次第か。浜中騎手は先週日曜に落馬し、左上腕打撲と診断。負傷明けの騎手は力みなく乗れ、激走することが多い。Mデムーロ騎手の最後のひと押しをどう封じ込めるか。馬体を併せない方がいい。

前走京阪杯を勝ったサトノルパン、京洛SとラピスラズリSを連勝したネロ、昨年5月以降の短距離戦で[0−3−3−0]のアースソニック、前走淀短距離Sを逃げ切ったローレルベローチェ、昨年のセントウルS勝ち馬アクティブミノル、一昨年のセントウルS勝ち馬リトルゲルダ、前走ダート戦を勝ってオープン入りしたヒルノデイバローなど。サトノルパンは芝1200mで2戦2勝。前走京阪杯は内ラチ沿いの4番手につけ、メンバー2位の33.1秒で抜け出して重賞初制覇。京阪杯ではビッグアーサーと同斤の56キロだったが、今回は0.5キロ重い57.5キロを背負う。流れが緩むとまた好位から高速ラップでまとめるか。

ネロはオープン入りしてオパールS4着、京洛S1着、ラピスラズリS1着。オパールSでは逃げてビッグアーサーに0.7秒差をつけられたが、前半3F32.9秒のハイペースだった。前2走は先行抜け出しで快勝。重賞実績がない馬が57キロというのは少し見込まれたか。アースソニックは前3走京都芝1200mで2、3、2着。前走淀短距離Sは58キロを背負って0.1秒差の2着。相手なりに堅実に走るタイプ。ローレルベローチェは芝1200mで逃げて3連勝中。ここにきて馬体がボリュームアップしている。母ヘイローフジは京阪杯3着、シルクロードS4着。中井騎手が強気の逃げで粘らせるか。サクラバクシンオー産駒。

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