きさらぎ賞
レース展望

過去10年で1番人気は[3−3−0−4]で6連対。前走500万条件勝ち馬は[1−2−0−1]で連対率75%。サトノダイヤモンド、ロイカバードは前走500万条件を勝っている。2番人気は[2−3−2−3]で5連対、3番人気は[2−0−2−6]で2連対。連対馬17頭が5番人気以内、残る3頭は6、8、8番人気。最近5年の馬連は102倍、8倍、27倍、1.5倍、2.6倍で堅いか波乱両極端。最近2年は2−1番人気、1−2番人気でガチガチの決着。今年も1、2番人気でガチガチになるのだろうか。

連対馬18頭が前走3着以内、連対全馬が前走5着以内。未勝利戦を勝った馬でも通用している。前走6着以下は[0−0−4−26]で3着止まり。前走3着馬は[3−2−0−7]で2、3、5、6、8番人気が連対した。今年はノガロが前走寒竹賞3着。連対馬13頭が2勝以上、7頭が1勝馬でそのうち6頭が3戦以上で複勝率75%以上だった。例外は11年にスローで逃げて2着に粘ったリキサンマックス。2勝以上、1勝馬は3戦以上で複勝率75%以上が目安。逃げ馬は[2−3−0−5]で5連対。穴は前残りか。

サトノダイヤモンドはセレクトセールで2億3000万円で取り引きされたディープインパクト産駒の高額馬。新馬戦は2番手からメンバー最速の34.8秒で抜け出して2着ロイカバードに2馬身半差をつけて圧勝。前走500万条件は中団からメンバー最速の33.9秒で差し切って3馬身半差で圧勝した。新馬戦は重馬場、500万条件は稍重で勝ちタイムは2戦とも2分3秒8。前半5Fは64.3秒、63.8秒だった。今回は距離1F短縮、良馬場(週末は晴れる予報)がカギになるが、大きな問題になるとは思わない。

ロイカバードはセレクトセールで2億4000万円で取り引きされたディープインパクト産駒の高額馬。新馬戦でサトノダイヤモンドに0.4秒差の2着に負けたが、直線で前が壁になり、サトノダイヤモンドが抜け出してから外に持ち出し仕掛けが遅れるロスがあった。未勝利戦は中団からメンバー最速の33.6秒で差し切って快勝。前走福寿草特別は後方から外を回ってメンバー最速の34.0秒で差し切った。未勝利戦で勝っているように京都芝1800mの適性は高い。サトノダイヤモンドに勝つために武豊騎手がどう乗るか。

サトノダイヤモンドの馬主はセガサミーホールディングス(パチンコ、ゲーム)の里見治氏、ロイカバードの馬主はアートコーポレーション(アート引越センター)の創業者で相談役の寺田寿男氏。高額馬を何頭も所有する馬主の馬でガチガチの決着になるのかどうか。あとは前走阪神芝1800mの新馬戦を逃げて圧勝したロワアブソリュー(社台・サンデーレーシング)、前走阪神芝1800mのシクラメン賞をメンバー最速の33.1秒で差し切ったレプランシュ(社台・キャロットファーム)、前走寒竹賞3着のノガロなど。

ロワアブソリューは2400万円で募集された馬。今回もMデムーロ騎手が騎乗する。過去10年できさらぎ賞で逃げ馬は[2−3−0−5]で連対率50%。ハナを切ってスローに落とし上がり勝負に持ち込めれば。レプランシュは5000万円で募集された馬。ディープインパクト産駒で全3戦は全て上がり最速。芝1800mで2勝を挙げている。ノガロは新馬、未勝利戦で4着に終わったが、直線で前が壁になり脚を余している。前走寒竹賞は0.3秒差の3着。距離が1F長かったか。母は秋華賞2着馬ムードインディゴ、近親にオークス2着馬チャペルコンサート。人気薄で激走する一族。松若騎手の強気の騎乗が波乱を呼び込むか。

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