クイーンC
レース展望
過去10年で1番人気は[4−2−1−3]で6連対。単勝1倍台は[1−0−0−2]、2倍台は[2−1−0−1]、3倍以上は[1−1−1−0]。前走強い勝ち方をして断然人気になったミクロコスモス、ダンスファンタジアが崩れたように堅そうな馬ほど不振に終わる傾向がある。2番人気は[3−1−3−3]、3番人気は[1−3−0−6]で各4連対。6番人気以下は3連対。最近5年の連対馬は全て5番人気以内。馬連は26倍、8倍、23倍、4倍、17倍で中穴までに収まっている。
連対馬20頭のうち17頭が前走5着以内。前走6着以下から連対した3頭は前走阪神JF6、6着、菜の花賞(OP)9着。前走500万条件は1着が条件。最近は前走2〜6着に負けた馬の巻き返しが目立つ。前走10着以下は[0−0−1−18]。前走新馬戦は[0−1−1−8]、未勝利戦は[0−1−0−23]で各1連対のみ。2勝以上を挙げている馬を重視したい。最近は前走阪神JF6着以内、フェアリーSで5着以内に入った馬が活躍している。前走重賞で善戦した馬に注目したい。
メジャーエンブレムは[3−1−0−0]で連対率100%。新馬、アスター賞は鞭を入れておらず、最後は余力を残していた。2走前のアルテミスSは大外枠スタートから途中でハナを切り、直線で後続を引き離したが、大外からデンコウアンジュに差されてクビ差の2着。前に行った馬が失速する中、ラスト3Fを11.9−11.1−11.2秒でまとめている。大外枠スタートから馬を前に置けず、途中から先頭に立ったことも堪えたのではないか。前走阪神JFは1枠から内ラチ沿いの2番手につけ、4コーナーで先頭に立つと直線で後続を引き離し2馬身差で圧勝。
前半3F34.8秒、58.7秒の平均ペースでレースのラスト3Fは11.7−11.5−12.6秒。馬場が緩かったこともあるが、ラスト1Fが1.1秒落ちても誰も差してくる馬がいなかった。母キャッチータイトルと同様に前に行って高速ラップでまとめられるタイプ。安定感のあるレースぶりから単勝1倍台の断然人気に支持されそうだ。内枠スタートからロスなく回り、平均より緩い流れならラスト3Fを高速ラップでまとめてあっさりか。本番はまだ先のため、仕上がり面とJRAが社台の1番人気をどこに入れてくるか注目したい。
ビービーバーレルは[2−2−1−1]で揉まれて13着に終わったアルテミスSを除き3着以内を確保。Mデムーロ騎手が騎乗した新潟芝1600mの新馬戦は逃げてメンバー最速の33.8秒でまとめ、1分34秒2で4馬身差で圧勝。時計の出やすい新潟だが、逃げて最速上がりでまとめている。前走フェアリーSは前半3F35.5秒、5F59.6秒で逃げ、メンバー3位タイの34.7秒でまとめて快勝。勝ちタイムは1分34秒3。逃げて2戦2勝だけに今回もハナを切ることになりそうだ。平均ペースでしぶとさ比べに持ち込みたい。
前走阪神JF6着のペルソナリテ、前走フェアリーS2着のダイワドレッサー、同5着のコパノマリーン、同6着のラブリーアモン、菜の花賞を勝ったエクラミレネール、同2着のフロンテアクイーン、白菊賞3着のサプルマインド、前走新馬戦を勝ったベルーフの半弟ルフォール、前走新馬戦を勝ったロッテンマイヤーなど伏兵は数多い。ペルソナリテは阪神JFで最後方からメンバー最速の35.1秒で7着まで追い上げた。小柄な牝馬だが、勝負根性がある。10年のクイーンCで2着に入ったプリンセスメモリー(小柄)のように最内を突く手か。先週の件で最内を突く騎手は少ない。鞍上は柴田大騎手。
ダイワドレッサーは東京芝1800mの未勝利戦を好位からメンバー2位の34.0秒で差し切って勝っている。相手なりに走るタイプ。コパノマリーンはフェアリーSで5着に終わったが、直線で外に寄れたことが堪えている。ラブリーアモンはフェアリーSで6着に終わったが、スタート後が遅く位置取りが悪くなり、大外をブン回したことが堪えている。東京芝1600mの未勝利戦では好位から抜け出してウムブルフに勝っている。サプルマインドは新潟芝1600mの新馬戦を中団からメンバー最速の32.5秒で差し切って楽勝。前走白菊賞は後方からメンバー2位の34.2秒で伸びて0.3秒差の3着。メンバー唯一のディープインパクト産駒。
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