共同通信杯
レース展望

過去10年で1番人気は[4−2−1−3]で6連対。関東馬は[2−1−1−0]で連対率75%、関西馬は[1−2−0−3]で連対率50%。関西馬は連対を外す馬が多い。今年はハートレーが関東馬、スマートオーディンが関西馬。2番人気は[2−3−1−4]で5連対、3番人気は[3−1−2−4]で4連対。連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内、残る2頭は6番人気。最近5年の馬連は20倍、2倍、11倍、6倍、7倍。上位人気馬が堅実で荒れても20倍台までに収まっている。

連対馬20頭のうち14頭が前走連対、連対全馬が前走5着以内。最近7年の連対馬14頭のうち12頭が前走OP以上で3着以内を確保していた。新馬、未勝利は[1−0−0−15]で連対は昨年のリアルスティールのみ。500万条件は勝ち馬[1−1−2−6]、2着以下[0−0−2−24]。OP特別は3着以内[3−3−1−6]、4着以下[0−0−1−8]。G3は5着以内[4−4−2−11]、6着以下[0−0−1−10]。G1の朝日杯FSは3着以内[1−2−0−0]、4着以下[0−0−1−5]。

ハートレーは東京芝2000mの新馬戦を出遅れて後方から最内を突いてメンバー最速の33.8秒で差し切って快勝。前半5F64.8秒のスローペースでラスト3Fは11.8−11.2−11.3秒(稍重)。ムーア騎手は鞭を入れなかった。前走ホープフルSは後方からメンバー2位の34.3秒で差し切って快勝。勝負どころでロードクエストに被せられてぶつかったが、そこから勝負根性に火がつき、強烈な末脚を繰り出した。パドックでは力みがなく落ち着き十分。柔軟性のある歩様も素晴らしく、ブエナビスタと似たような雰囲気があった。ベリー騎手が騎乗停止のため、横山典騎手の乗り替わる。最後方ポツンのノリスペシャルだけはご勘弁を(笑)。能力の絶対値が高い馬。逃げても先行しても問題なさそう。

スマートオーディンはデビューから全て芝1800mを使われ、新馬戦1着、萩S2着、東スポ杯2歳S1着。新馬戦のラスト3Fは11.5−11.1−11.1秒の尻上がり&持続ラップだった。萩Sはスタートで寄られて最後方からのレースになり、メンバー2位タイの33.5秒で伸びて0.1秒差の2着。直線で内にモタれて逆手前で走り伸び切れなかったが、馬体が12キロ増えていた影響もある。前走東スポ杯2歳Sは前半5F62.4秒のスローペースで後方からメンバー最速の32.9秒で豪快な大外一気を決めた。直線で内にモタれて武豊騎手は過怠金5万円。過去10年の共同通信杯で松田国厩舎は1、2番人気なら[1−2−0−1]。松田国調教師はダービーに繋がる東京芝1800mの重賞に拘りがある。

前走京成杯3着のメートルダール、サウジアラビアRC2着馬イモータル、前走京都2歳S2着のリスペクトアース、ディープインパクト産駒のディーマジェスティ、キングオブアームズが出走予定。ここで賞金を加算するのは難しいと考えた陣営が多かったのか、7頭の少頭数になりそうだ。メートルダールは前走京成杯で後方からメンバー2位の33.9秒で追い込んで0.2秒差の3着。スタートが遅い馬が1枠1番に入ったため仕方ない面もあるが、誰もが想定した通りの負け方。スタートが遅い点は今回もリスクになるが、東京芝1800mの未勝利戦を勝っており、東京に替わるのはプラス。戸崎騎手からルメール騎手に乗り替わる。

イモータルはサウジアラビアRCで中団からメンバー5位タイの33.4秒で伸びてハナ差の2着。直線で内を突いた後に前が詰まり、外に持ち出すロスがあった。まともなら勝っていた可能性が高い。前走朝日杯FSは出遅れ、掛かって自滅し9着。新潟芝1800m新馬戦を5馬身差で圧勝しており、左回りの芝1800mで変わり身に注意。リスペクトアースは京都2歳Sで前半5F61.7秒で逃げ、ラスト3Fを34.2秒でまとめて頭差の2着。前残り傾向の馬場で1枠1番からロスなく回って粘り込んだ。540キロを超える大型馬で冬場が稼働期か。ディーマジェスティ、キングオブアームズはハートレーと同じディープインパクト産駒。

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