ダイヤモンドS
レース展望
過去10年で1番人気は[6−1−0−3]で7連対。前走AJCCに出走した馬が現在3連勝中。57〜58キロは[4−0−0−0]、56キロ以下は[2−1−0−3]。2番人気は[2−2−1−5]で4連対、3番人気は[1−0−1−8]で1連対。6〜9番人気が3連対、10番人気以下が2連対。最近5年の馬連は20倍、525倍、19倍、15倍、9倍で4年が20倍台までに収まっている。10番人気以下が連対した2年は148倍、525倍。時々極端な人気薄が連対して大波乱が起きる。
トップハンデは[2−2−0−8]で4連対。5番人気以内は[2−2−0−4]、7歳以上なら[1−2−0−2]で連対率60%。6番人気以下は[0−0−0−4]で出番なし。今年のトップハンデは58.5キロのフェイムゲーム。年齢別では、4歳[4−5−5−14]、5歳[3−0−1−32]、6歳[2−1−3−28]、7歳[1−2−1−23]、8歳以上[0−2−0−23]。4歳馬は1、2番人気なら[4−1−1−3]。穴で6、7番人気に注意。8歳以上の高齢馬は外国人騎手で激走することが多い。
フェイムゲームは東京芝2500m以上[3−0−0−0]で14年のダイヤモンドS(55キロ)、AR共和国杯(57キロ)、昨年のダイヤモンドS(58キロ)をメンバー最速上がりで勝っている。昨年の天皇賞(春)では中団からメンバー2位の34.5秒で追い込んでゴールドシップにクビ差の2着に入った。今年は昨年より0.5キロ重い58.5キロを背負う。過去10年のダイヤモンドSで58.5キロを背負った馬は[0−1−0−2]でG1馬ジャガーメイルの2着がある。重ハンデを克服して3連覇を達成できるのかどうか。
これまで休み明けは[0−1−0−5]で1連対のみ。今回は豪州遠征明けだけにどこまで仕上がってくるか。中9週の天皇賞(春)で2着があるが、中10週のAJCCでは後方のまま見せ場なく12着に終わっている。東京芝2500mは3戦3勝だが、叩き3戦目、2戦目、2戦目できっちり仕上げてきていた。主戦の北村宏騎手は現在休養中。現時点でまだ鞍上は決まっていない。社台が誰を乗せてくるのか注目したい。仕上がり、鞍上次第で天皇賞(春)の叩き台にする可能性がないとは言えない点に注意。
タンタアレグリアは青葉賞が0.1秒差の2着、日本ダービーが0.8秒差の7着、セントライト記念が0.2秒差の6着、菊花賞が0.3秒差の4着。未勝利と500万条件しか勝っていないが、芝2200m以上の重賞で善戦を続けている。前走菊花賞は中団の外からメンバー5位タイの35.3秒で伸びて4着。道中馬込みで進めたが、勝負どころで内がごちゃつくリスクを考慮して外を回したことが結果的にアダになった。京都は内が有利な馬場になるとリスクを冒してでも内を突かないと上位に来ることは難しい。
休み明けは[1−0−0−1]で未勝利戦1着、セントライト記念6着。国枝厩舎は東京新聞杯のダノンプラチナを見てもこの時期に休み明けで仕上げは甘くなりがちだが、どこまで仕上げてくるか。ただし早いうちに賞金を加算しないと出たいレースにでられないリスクが高まる。昨秋の時点ではまだ力が付き切っておらず本格化していなかったが、追ってバテないタイプでスタミナはある。ハンデはフェイムゲームより3.5キロ軽い55キロ。蛯名騎手は先週クイーンC2着、共同通信杯1着。今週は蛯名スペシャルに注意。
2連勝でオープン入りしたモンドインテロ、昨年のステイヤーズS2着馬カムフィー、同3着馬トゥインクル、昨年のダイヤモンドS2着馬ファタモルガーナ、一昨年の天皇賞(春)3着馬ホッコーブレーヴなど。モンドインテロは早苗賞(500万)で強烈な大外一気を決めた後、1000万条件で4、4着と足踏みしたが、芝2400mの1000万、1600万条件を連勝してオープン入り。過去10年のダイヤモンドSで前走1600万条件は[1−4−4−19]。ハンデは54キロ。Mデムーロ騎手からテン乗りの池添騎手に乗り替わる。
前走ステイヤーズS2、3着カムフィー、トゥインクルはステイヤーズSで56キロだったが、今回は2キロ軽い54キロで出走できる。カムフィーは昨年のダイヤモンドSで51キロを背負って0.7秒の3着がある。トゥインクルは前走万葉S(55キロ)で1番人気に支持されたが、スローの上がり勝負で0.4秒差の5着に終わった。1番人気のフェイムゲームが3連覇を達成し、2、3番人気のタンタアレグリア、モンドインテロでガチガチの決着もありえるが、今年は大波乱になる可能性がある。土曜の東京は曇り後雨の予報。
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