弥生賞
レース展望

皐月賞トライアル。過去10年で1番人気は[6−1−0−3]で7連対。単勝1倍台は[5−0−0−1]、2倍台は[1−0−0−2]、3倍台は[0−1−0−0]。昨年は単勝1.9倍のシャイニングレイが7着に終わった。2番人気は[2−1−3−4]で3連対、3番人気は[0−1−0−9]で1連対。6番人気以下が6連対と多く、10年のうち5年で人気薄が連対して荒れている。最近5年の馬連は22倍、78倍、523倍、6倍、33倍。人気馬と人気薄で中穴決着になることが多い。

連対馬20頭のうち13頭が前走連対、18頭が前走5着以内。前走6着以下は[0−2−3−19]で連対したのは前走朝日杯FSときさらぎ賞の7着馬。最近は前走OP以上で2〜4着に負けた馬が巻き返している。関東馬は[5−3−6−43]、関西馬は[5−7−4−49]。関東馬、関西馬は5番人気以内[3−1−3−10]、[5−5−3−20]、6番人気以下[2−2−3−33]、[0−2−1−29]。関東馬が穴をあけることが多い。穴で3〜6枠に入った6、7番人気の関東馬に注意。

リオンディーズは京都芝2000mの新馬戦を好位からメンバー最速の33.4秒で抜け出して快勝。レースのラスト3Fは11.8−11.1−11.0秒で尻上がり。キャリア1戦で臨んだ朝日杯FSは出遅れて最後方からメンバー最速の33.3秒で追い込んで、先に抜け出したエアスピネルを差し切って優勝。エアスピネルの上がりを0.7秒上回る強烈な末脚を繰り出した。半兄にエピファネイアがいる角居厩舎の管理馬。サトノダイヤモンドとの対決に向け、ここは負けられないところか。鞍上はMデムーロ騎手。

エアスピネルは新馬、デイリー杯2歳Sを連勝し、前走朝日杯FSは最後にリオンディーズに差されて0.1秒差の2着。武豊騎手は13年のマイルCSをトーセンラーで勝って以降、中央芝G1では[0−0−0−36]で馬券圏内がなかったが2年ぶりに連対した。スタートを決めてほぼ完璧に立ち回り、ラスト2Fを10.8−11.6秒でまとめただけにそれを差し切ったリオンディーズが強過ぎたとしか言いようがない。母エアメサイサは距離をこなしたが、距離を延ばしてパフォーマンスアップできるか注目したい。

マカヒキは京都芝1800mの新馬戦を中団からメンバー最速タイの33.5秒で差し切り、若駒Sを中団からメンバー最速の32.6秒で差し切った。新馬戦、若駒Sは前半5F61.5秒、63.4秒、レースのラスト3Fは11.6−11.1−11.2秒、11.4−11.0−11.1秒。ディープインパクト産駒で高速ラップに持続力が優れている。ウリウリの全弟だが、距離をこなしている。スローの上がり勝負で強い勝ち方をした馬はモロい面がある馬が多い。流れたときに真価が問われる。鞍上はルメール騎手。

前走寒竹賞を2分00秒7で勝ったタイセイサミット、中山芝2000mの未勝利戦を2分1秒7で勝ったイマジンザットなど。タイセイサミットは東スポ杯2歳Sで6着に終わったが、外からスマートオーディンに寄られてブレーキをかける不利があった。朝日杯FSは出遅れて位置取りが悪くなり、直線で前が壁になるロスがあった。前走寒竹賞は後方からメンバー最速の34.2秒で豪快に差し切った。内田博騎手はエピファネイア、キズナ、コディーノが人気を集めた13年の弥生賞を6番人気のカミノタサハラで制している。

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