中山牝馬S
レース展望
過去10年で1番人気は[2−0−1−7]で2連対。14年にフーラブライドが勝ち、8年ぶりに1番人気が連対した。前走年明けの重賞で4着以内なら[2−0−0−1]。休み明けは[0−0−0−4]で不振。2番人気は[0−2−0−8]、3番人気は[1−1−1−7]で各2連対。6〜9番人気が6連対、10番人気以下が5連対と多く、人気薄が半数以上を占める。10年のうち8年で人気薄が連対して荒れている。最近5年の馬連は403倍、127倍、40倍、29倍・8倍(2着同着)、14倍。ハンデ戦で波乱傾向が強い。
以前は55キロ以上を背負った馬が活躍したが、最近6年の連対馬13頭のうち12頭が54キロ以下。55キロ以上は[1−0−2−29]で1連対のみ。54キロ以下で連対した15頭のうち9頭が6番人気以下だった。穴で6番人気以下の軽量馬に注意。50キロ以下は[0−0−0−8]で出番なし。51キロで連対した2頭は13、14番人気で2頭とも直線一気の追い込みだった。多頭数で激戦になりそうなら、51キロ前後の人気薄追い込み馬の突っ込みに注意したい。直線の短い中山でも差し追い込みが決まることが多い。
ルージュバックは3連勝できさらぎ賞を制したが、その後は桜花賞9着、オークス2着、エリザベス女王杯4着、有馬記念10着に終わった。休み明けのエリザベス女王杯は後方からメンバー2位の34.2秒で追い込んで0.1秒差の4着。最後は鋭く伸びていたが、位置取りが悪すぎた。前走有馬記念は中団の外から進出して見せ場を作ったが、直線で力尽きて0.5秒差の10着。内を回って前に行った馬が有利な展開で外枠スタートから終始外を回っては厳しかった。きさらぎ賞以来、まともなレースができていない。タフ過ぎる馬場は良くないため、中山が高速化してきたのはプラスか。ハンデは56キロ。人気通り勝つか、それとも過剰人気か。
アースライズは昨年桜花賞8着、オークス4着、秋華賞5着とG1で善戦した。前走愛知杯は中団からメンバー4位タイの35.5秒で早めに抜け出して先頭に立ったが、外から2頭に交わされて0.2秒差の3着。馬体を併せて叩き合いになると勝負根性を発揮するタイプ。もう少し仕掛けを遅らせて持ち味を引き出せれば、勝ち負けできたかもしれない。芝1800mは[1−1−0−0]、昨年のフラワーCでアルビアーノの2着がある。ハンデは前走より1キロ増の54キロ。オークスで0.4秒差をつけられた同世代のルージュバックよりハンデは2キロ軽い。直線で狭いスペースに突っ込んで行ける馬。内枠に入れば内を突く一発狙いの騎乗か。
前走ターコイズSを勝ったシングウィズジョイ、前走愛知杯で1番人気に支持され8着に終わったシュンドルボン、府中牝馬S勝ち馬ノボリディアーナ、前走小倉大賞典5着のハピネスダンサー、愛知杯2着馬リーサルウェポン、同4着馬レイヌドネージュ、昨年のクイーンC勝ち馬キャットコイン、昨年の紫苑S勝ち馬クインズミラーグロ、前走初音S2着のリラヴァティ、昨年のクイーンS勝ち馬メイショウスザンナなど伏兵は数多い。クインズミラーグロは中山芝[2−1−0−0]の巧者。前2走は秋華賞9着、愛知杯11着に終わったが、直線で前が壁になってまともに追えなかった。ハンデは53キロ。蛯名騎手に乗り替わる。和田正厩舎はカツダイナミック(牝4、53キロ、5枠5番)で中山牝馬Sを制している。歴史は繰り返すか。相馬眼的に1頭気になる馬がいる。条件が揃えば、強気に攻めてみたい。
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