中山牝馬S
レース回顧

シュンドルボンは大外枠スタートから中団の外につけ、直線で先に抜け出したルージュバックをメンバー3位タイの34.5秒でクビ差交わしてレースを制した。アルマディヴァンは逃げて前半5F63.7秒のスローペースで勝ちタイムは1分50秒3。シュンドルボンは道中ルージュバックをマークして進み、ルージュバックが上がって行った後ろからスムーズに上がって行くことができた。昨年のエリザベス女王杯では4着ルージュバックが54キロ、ルージュバックに0.1秒差の7着シュンドルボンが56キロだったが、今回はルージュバックが56キロ、シュンドルボンが54キロで斤量関係が逆転していた。これで芝1800mは[4−3−0−0]。芝1800mのスローペースでラスト3Fを高速ラップでまとめて抜け出すのが勝ちパターン。流れが緩んで高速ラップの持続力を生かせたことも良かったのだろう。今春の目標はヴィクトリアマイル。本番の前にマイルの速い流れを経験させておきたい。

ルージュバックは中団の外から徐々に進出してメンバー6位の34.7秒で抜け出したが、最後に外からシュンドルボンに差されてクビ差の2着。レース後に左前脚の落鉄が判明したが、どこで落ちたのかは不明。本来なら直線でもっと伸びる馬だけに落鉄の影響があったのかもしれない。シュンドルボンに差されたが、トップハンデ56キロを背負って勝ちに行くレースをしてクビ差の2着なら内容は悪くない。欲を言えばもっと馬体が成長して欲しいが、こういう運動神経のいい馬は馬体がスケールアップしないことが多い。牝馬限定G3を勝てないようでは牡馬相手のG1を狙うとは言えなくなった。今春はヴィクトリアマイルを目指すことになりそうだ。

メイショウスザンナは後方からメンバー3位タイの34.5秒で追い込んで0.1秒差の3着。直線ではかなり後ろにいたが、内でごちゃつく馬を尻目に大野騎手が外からスムーズに捌いて持ってきた。前3走10着以下が続いていたが、昨年の福島牝馬Sで3着、クイーンSを勝ったように時計の掛かる芝1800mを得意にしている馬。大野騎手が上手く乗った感はあるが、この条件で時計が掛かればやれるということなのだろう。

ハピネスダンサーは中団から伸び切れず0.2秒差の5着。前走小倉大賞典と同様に勝負どころで外から捲られて位置取りが悪くなり、スムーズさを欠いたことが堪えた。今調子が良く、ハンデも53キロと軽かったが、2戦連続で同じような負け方。使い込んでいる点は気になるが、次走福島牝馬Sに出走したら注意したい。

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