フィリーズレビュー
レース回顧

ソルヴェイグは1枠スタートから内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー4位の34.6秒で逃げたキャンディバローズを差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分22秒1。キャンディバローズが逃げて前半3F35.0秒、5F58.9秒。前半3Fが例年より遅く、さらに4F目にラップが12.2秒と落ちたことで道中3番手以内につけた馬が1、3、5着に粘った。ソルヴェイグは前3走500万条件で3、3、5着に終わり8番人気だったが、前残りの展開、内枠を味方に重賞初制覇。ただし展開、枠順などかなり恵まれた印象が強い。ダイアナヘイローが出遅れたこともプラスに働いている。

アットザシーサイドは中団からメンバー最速の34.4秒で伸びて0.2秒差の2着。前残りの展開で直線では厳しい位置にいたが、切れる脚を使ってギリギリで2着を確保。もう少し流れが速くなれば、あっさり差し切っていたのではないか。これで芝1400mは[2−1−0−0]。福永騎手は距離は長い方が良く、芝2400mもこなせるとコメントしている。次走は桜花賞。メジャーエンブレムを負かすためにチューリップ賞で連対したシンハライト、ジュエラーが早めに動いて勝ちに行く展開になると漁夫の利があるかもしれない。昨年8月以降の重賞で福永騎手は[0−5−1−15]で2着が多い。予想、馬券で考慮したい。

キャンディバローズは逃げてマイペースで進め、最後までしぶとく粘って2着にハナ差の3着。武豊騎手がスタートを決めてハナを切り、内と外に睨みを利かせて単騎逃げに持ち込んで粘らせた。これで芝1400〜1500mでは[2−1−1−0]で3着以内を確保。400キロ台の小柄な牝馬だが、非力ではなく時計の掛かる馬場が合うタイプ。昨年のファンタジーS勝ち馬が地力を示した。

ダイアナヘイローは出遅れて後方からメンバー2位の34.5秒で追い込んで0.4秒差の4着。前残りの展開で出遅れて大外から追い込んでは厳しかった。最後は鋭く伸びており、本来の前に行くレースができれば勝ち負けできたのではないか。国分優騎手は一時期乗れていたが、最近は駄乗が目立つ。

メイショウスイヅキは中団の外から伸び切れず0.8秒差の8着。大外枠で馬を前に置けず、道中頭を上げて折り合いを欠き気味だった。もう少し流れが速くなれば違ったかもしれないが、スローペースで内を通った馬が残る展開では厳しかった。折り合い面を考慮して今後は芝1200mを使うことになりそうだ。

[Home]