ファルコンS
レース回顧

トウショウドラフタは中団の後ろを進み、直線で大外に持ち出すとメンバー最速タイの38.5秒で豪快に差し切ってレースを制した。不良馬場でミスキララが逃げて前半3F33.3秒のハイペース。トウショウドラフタは道中内をロスなく回って脚をタメ、直線で馬場のいい外に出すと鋭く伸びて差し切った。渋った馬場は得意ではないが、ハイペースで差し馬向きの展開になったこと、直線で馬場のいい外に出したことが良かったのだろう。これで芝1400mをメンバー最速上がりで3連勝。馬が芝1400mのレースに慣れて崩れにくくなっている。休み明けの前走は馬体が10キロ増えて少し余裕があったが、ひと叩きされて馬体が6キロ絞れ、引き締まっていた。次走はNHKマイルC。内をロスなく回って追い出しを我慢できるようなレースになれば、距離をこなしてもおかしくない。

ブレイブスマッシュは後方から内を突き、メンバー最速の38.5秒で伸びて0.3秒差の3着。横山典騎手が内から捌いて持ってきた。前2走は芝2000mで惨敗が続いたが、距離短縮で走りが一変。不良馬場も全く問題なかった。サウジアラビアRC勝ち馬だが、2着イモータルが共同通信杯で2着。これくらい走っても何らおかしくはない。スピードに乗るとそのスピードを持続できる馬で流れが速くなった方が持ち味を生かせる。今後は1600m以下を使っていくことになりそうだ。次走NHKマイルCは馬場が渋ったら要注意。

シゲルノコギリザメは2番手からしぶとく粘って0.4秒差の3着。不良馬場で前半3F33.3秒のハイペースになり、前に行った馬が失速する中、1頭だけ最後までしぶとく粘って3着を確保。前半5F58.1秒で逃げたシンザン記念で3着に粘った馬。成績にムラがあるが、前に行った馬に厳しい流れでよく粘っている。この日は内をロスなく回って前に行った馬が粘るレースが多かった。道悪は得意ではないが、1枠1番からロスなく回ってきたことがプラスに働いている。ベストは1400m以下。かなり使い込んでいる点に注意。

ショウナンライズは中団の外から伸び切れず8着。取り消し明けでも仕上がりは良かったが、直線で全く伸びなかった。緩い馬場はこなしそうだが、ここまで悪くなると良くないのだろう。馬体の造りが良く、これから頭角を現しそうな馬。軽い馬場で見直したい。

シュウジは3番手から失速して12着に終わった。道悪はこなす馬で馬場が敗因ではない。パドックでは馬体がこじんまりと映り硬さもあった。攻め駆けするタイプで調教は動いていたが、転厩して本来の調子ではなかったのだろう。調子が戻り、芝1200mに使ってきたら注意したい。

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