フラワーC
レース回顧
エンジェルフェイスは前半5F61.5秒のスローペースで逃げ、直線で後続を引き離しそのまま逃げ切った。勝ちタイムは1分49秒3。スローペースで上がり3Fは35.6秒。流れを考えると上がりが掛かったが、それでも差し切る馬がいなかった。前走未勝利戦を勝ったエンジェルフェイスが1番人気に支持されたようにメンバーレベルが低かったのだろう。1番人気の逃げ馬がスローペースに落としても誰も捕まえに行かなかった。最近の競馬はこういうレースが多く、以前より前残り傾向が強まっている。重賞を勝って賞金を加算したが、桜花賞には登録しておらず、フローラSからオークスになりそう。今のパフォーマンスではG1で通用しない。馬の成長に合わせて仕上げる藤原英厩舎が本番に向けてどこまで攻めてくるか注目したい。
ゲッカコウは好位の内からメンバー6位タイの35.4秒で伸びて0.2秒差の2着。前2走は同コースで大外から捲くるレースをしていたが、スローになるとみた松岡騎手が好位につけ、馬群を捌いて持ってきた。この流れで大外から捲るレースでは厳しかったはず。その点で松岡騎手が流れを読んで上手く乗っている。小柄な牝馬で馬体に派手さはないが、キャリアを積んで地力が強化されている。ただし東京では切れ負けに注意。
ウインクルサルーテは中団の外からメンバー4位の35.2秒で伸びて2着にハナ差の3着。前3走8、7、7着で全く人気がなく、14番人気で穴をあけた。3走前の京都2歳Sで後方からメンバー3位の33.9秒で伸びて0.4秒差の7着に入った馬。前走水仙賞は先行して失速したが、本来の差すレースに戻して激走した。ハービンジャー産駒。時計、上がりの掛かる中山も合うのだろう。
ギモーヴは好位からしぶとく伸びて3着に頭差の4着。直線で狭いところに入って馬群に沈みかけたが、そこからしぶとく伸びて2着争いに加わった。エンジンの掛かりが遅い点が小回りの中山でネックになった印象。シュタルケ騎手は2000m以上で良さそうなタイプとコメントしている。母はヴィクトリアマイル2着馬ヒカルアマランサス。次走フローラSは高速馬場で上がりが速くなると切れ負けする可能性がある点に注意。
ラブリーアモンは後方からメンバー3位の35.1秒での伸びて0.3秒差の7着。1枠1番から流れに乗れず位置取りが悪くなり、直線ではスムーズさを欠いて脚を余した。デビューから全てメンバー3位以内の上がりを繰り出しているが、差して届かないレースが続いている。位置取りに関係なく上がりをまとめられるタイプ。流れが速くなって差し馬向きの展開になればチャンスがありそうだ。
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