平安S
レース展望
13年から東海Sと入れ替わって5月に移動し、距離が1900mに変更された。過去3年は1−8−5番人気で馬連19倍、3連単156倍、12−7−4番人気で馬連50倍、3連単14686倍、4−3−5番人気で馬連18倍、3連単272倍。1〜3番人気は[1−1−0−7]で2連対のみ。人気薄の連対が多く荒れている。
過去3年は先行−差し、先行−差し、逃げ−先行で決着。京都ダ1900mは流れが緩みやすく前が残りやすい。先行力があるダート重賞実績馬を重視したい。アンタレスSに出走した馬が多数登録しており再戦ムードだが、勝ったアウォーディーは右前脚の不安で出走を回避した。昨年は前残り決着。今年もメンバー的に前残りに要注意か。
アスカノロマンは馬体の増減が激しく成績にムラがあり、重賞でメンバーが強くなると萎縮してまともに走れなかったが、ここにきて馬体の増減がなくなり、東海S1着、フェブラリーS3着、平安S2着と安定して走っている。前走アンタレスSは大外枠から2番手につけ、直線で早めに抜け出したが、最後にアウォーディーに交わされて半馬身差の2着。勝ち馬より1キロ重い58キロを背負っていた。
京都ダートは[4−2−0−4]、京都ダ1900mは[1−0−0−1]で昨年アルデバランSを勝っている。京都のダート重賞では、平安Sで15着、みやこSで4、10着に終わっているが、充実期を迎えた今なら克服するか。京都ダ1900mは前に行った馬が残りやすいため、前に行ってしぶとい脚を使えるのは魅力。今年の重賞で太宰騎手は、逃げまたは2番手なら[1−1−2−2]。
ロワジャルダンは5走前のみやこSで重賞初制覇。これまで右回りのダートでは[5−1−0−1]で前走アンタレスS5着を除き連対を確保。近走は重賞で善戦止まりが続いているが、4戦のうち3戦が左回りだった。前走アンタレスSは好位から伸び切れず0.7秒差の5着。前半少し行きたがり、直線で逆手前で走っていた。テン乗りのMデムーロ騎手に乗り替わって最後にひと押しがあれば。
前走エンプレス杯を連覇したアムールブリエ、前走アンタレスS4着のクリソライト、同8着のトップディーヴォ、前走ブリリアントS4着のドコフクカゼ、前2年の平安S1、2着のクリノスターオー、マーチS勝ち馬ショウナンアポロン、前走オアシスS2着のキクノソル、前走1600万条件を勝ったトラキチシャチョウ、ラインルーフ、ブライトアイディア、京都ダート巧者のマイネルクロップ、初ダートのマジェスティハーツなど。
アムールブリエは昨年のブリーダーズGCでサンビスタ(3走後にチャンピオンズS優勝)に勝っている。2走前の川崎記念ではホッコータルマエ、サウンドトゥルーに4馬身差の3着。アウォーディーの半妹。牡馬相手に通用する下地はある。クリソライトは前走アンタレスSで前に行けず0.6秒差の4着。ダ1900mは初めてになるが、ダ2000m[1−3−0−2]で距離が延びるのはプラス。時計が速くなり過ぎなければ。
トップディーヴォは重賞初挑戦となった前走アンタレスSで8着。京都ダートは[3−3−1−1]でダ1900mではアルデバランS2着がある。叩き&重賞2戦目でどこまで変わってくるか。ドコフクカゼは仁川S2着は出遅れ、マーチS2着は前残りの展開で追い込み、ブリリアントS4着は途中から掛かって先頭に立ったことが影響している。過去2年の平安Sは8、7着。今年の重賞で岩田騎手は[0−1−3−23]。
クリノスターオーは京都ダート[4−1−1−4]で平安Sは1、2着。14年は前走アンタレスSでシンガリの14着から巻き返した。今年は昨年より1キロ軽い56キロで出走できる。主戦の幸騎手に戻って前残りの展開になれば。アウォーディーの回避でメンバーレベルが下がっている。過去3年は道中3番手以内につけた2頭が必ず3着以内に入っている。前残り傾向が強いレースということを考慮したい。
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