オークス
レース展望

過去10年で1番人気は[2−3−1−4]で5連対。単勝1倍台は[1−1−0−0]、2倍台は[0−2−0−1]、3倍台は[1−0−1−3]で信頼度は単勝オッズに比例する。外回り変更後の桜花賞馬が1番人気なら[2−1−0−1]だが、今年は出走がない。過去10年で桜花賞2着馬は[0−3−2−3]。

2番人気は[1−2−1−6]、3番人気は[3−0−1−6]で各3連対。6〜9番人気は3連対、10番人気以下は1連対。最近5年の馬連は427倍、8倍、138倍、3倍、11倍で堅いか波乱両極端。距離経験がない3歳牝馬同士の争いで時々大波乱が起きる。今年は阪神JF勝ち馬と桜花賞勝ち馬の出走がない。

連対馬15頭が前走3着以内。09年以降は連対馬12頭が前走3着以内、残る2頭は桜花賞9、10着。桜花賞なら着外でも巻き返しは可能。忘れな草賞勝ち馬は[2−0−0−8]、フローラS3着以内は[1−3−3−20]、スイートピーS勝ち馬は[1−0−0−7]。桜花賞以外はこれらを満たす馬しか連対がない。

6番人気以下で3着以内に入った9頭のうち3頭が430〜436キロ、3頭が456〜458キロ。オークスは小柄な馬が穴をあける傾向がある。7番人気以下で連対した4頭のうち3頭に前2走以内に重賞3着以内があった。残る1頭は前走忘れな草賞勝ち馬。穴で前2走以内の重賞好走がフロック視された馬に注意。

シンハライトは[3−1−0−0]で連対率100%。チューリップ賞は中団の後ろからメンバー最速タイの33.0秒で差し切り、1分32秒8のレースレコードで優勝。ジュエラーとの叩き合いをハナ差で制した。前走桜花賞は中団の外からメンバー3位の33.7秒で伸びてジュエラーにハナ差の2着。メジャーエンブレムを負かすためにいつもより前につけ、直線で早めに仕掛けて勝ちに行ったが、そのぶん最後に脚が鈍った。

メジャーエンブレムが前にいてくれれば、併せ馬でもっと伸びたかもしれないが、メジャーエンブレムが前に行って流れが速くなるとジュエラーが有利になるため、それなら勝てたとは言え切れない。馬体は4キロ減で少し細めの造り。G1仕様の仕上げを施していた。父ディープインパクト、母の父シングスピールで血統的に距離は持つが、13年の桜花賞2着馬レッドオーヴァルと似たような馬体の造りだけに距離に課題がなる。

レッドオーヴァルはオークスで馬体が8キロ減り、17着に終わっている。シンハライトも芝2400mでドンと来いというタイプではない。初めての関東への長距離輸送、左回り、大歓声のスタンド前発走など、克服しないといけない課題が多い。それでもジュエラー、メジャーエンブレムがいないメンバーなら地力で何とかなるか。シーザリオが勝った05年は前半5F63.1秒。スローペースでマイルのレースになる可能性。

チェッキーノは[3−1−0−0]で上がりは全てメンバー最速。前走フローラSは不利な大外18番枠スタートから8番手につけ、メンバー最速タイの34.6秒で差し切って3馬身差で圧勝。前半5F59.7秒は過去10年で最も速い流れ。勝ちタイム1分59秒7はレースレコード。開幕週で絶好の馬場状態だったが、道中の最も遅いラップが12.0秒。3歳牝馬には息の入らない厳しい流れで地力の問われるレースだったか。

1番人気のビッシュに横山典騎手が騎乗し、最後方から大外をブン回すレースをしたことも結果的にプラスに働いている。母はシンコウラブリイの半妹ハッピーパス。半兄にコディーノがいる。勝てば藤沢和厩舎は04年の桜花賞を制したダンスインザムード以来となるクラシック制覇となる。これまで33秒台で上がったことがないため、スローの上がり勝負になると切れ負けする可能性がなくもない。レースの流れがとちらに傾くか。

アットザシーサイドは前3走阪神JF5着、フィリーズレビュー2着、桜花賞3着。前走桜花賞は中団からメンバー4位の33.9秒で伸びて0.3秒差の3着。メジャーエンブレムに半馬身先着した。福永騎手は芝2400mはこなせるとコメントしているが、まだ少し体力不足に映る。短期間でどこまで成長してくるか。祖母タックスヘイブン、馬名は「海辺にて」。パナマ文書、伊勢志摩サミット(賢島)から何ともタイムリー。

忘れな草賞勝ち馬ロッテンマイヤー、同2着馬ペプチドサプル、フラワーC勝ち馬エンジェルフェイス(ルメール騎手)、アルテミスS勝ち馬デンコウアンジュ、エルフィンS勝ち馬レッドアヴァンセ、桜花賞5着馬アドマイヤリード、フローラS3着馬アウェイク、同4着馬フロンテアクイーン、同5着馬ビッシュ(Mデムーロ騎手)、スイートピーS勝ち馬ジェラシー、阪神JF2着馬ウインファビラスなど伏兵は数多い。

ロッテンマイヤーは忘れな草賞を前半5F64.8秒の超スローペースで逃げ切り勝ち。キャリア1戦で臨んだ東京コースのクイーンCで3着がある。祖母がビワハイジで近親にブエナビスタ。テン乗りのTベリー騎手に乗り替わる。エンジェルフェイスは1番人気に支持されたフラワーCを前半5F61.5秒のスローペースで逃げ切り勝ち。オークス1本に絞って調整され、ルメール騎手を乗せてきた。今週も藤原英厩舎か。

シンハライトはキャロットファーム、チェッキーノはサンデーレーシング、アットザシーサイドは吉田照哉氏、ロッテンマイヤーはシルクレーシングで人気馬はみな社台系馬主。過去10年でノーザンファーム生産馬は[5−7−3−23]、社台ファーム生産馬は[3−2−2−31]。今年はノーザンファーム生産馬が8頭、社台ファーム生産馬が2頭出走する。12年以降、ディープインパクト産駒は[2−3−2−6]で4頭が出走する。ポイントは社台と展開。東京芝2400mで覚醒し、究極進化を遂げる馬がいてもおかしくない。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
桜花賞は4頭に絞って◎ジュエラー、穴アットザシーサイドで的中。オークスのヒントとは?

★2016年桜花賞有力馬診断&予想
馬単1,950円(2点)、3連複5,650円(4点)、3連単20,330円(12点)的中!

★2015年オークス有力馬診断&予想
馬連1,160円(8点)、ワイド890円(2点)、3連複4,140円(14点)的中!

◆MR予想(万馬券MR)
青竜S 馬連・3連単8,350円など的中!
オークスは「自信の穴馬」を絡めて大きいところを狙います!(高自信度)

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