マーメイドS
レース回顧
リラヴァティは3番手から徐々に進出し、4コーナー先頭からメンバー7位の35.7秒で押し切ってレースを制した。シャイニーガールが逃げて前半3F34.9秒、5F59.6秒の平均ペース。リラヴァティは直線でシュンドルボンに交わされかけたが、最後までしぶとく粘って押し切った。前走1600万条件を勝ってオープン入りしたが、G2、G3で[0−1−3−1]の実績があった。それを考えるとハンデ53キロは恵まれていた。雨で馬場が緩んで上がりが掛かったことも良かったのだろう。オークスを勝ったシンハライトの半姉が重賞初制覇。前に行ってしぶとい脚を使えるタイプ。近年の重賞は流れが緩むことが多いだけにまたどこかで激走がありそうだ。
ヒルノマテーラは最後方からメンバー最速の34.7秒で追い込んでクビ差の2着。内ラチ沿いの最後方で脚をタメ、4コーナーから直線で外に出し、大外から鋭く伸びてきた。阪神芝2000mが得意だったアンカツがよくやっていたコース取り。四位騎手の一発狙いの騎乗が見事に嵌った。軽ハンデ51キロもあるが、雨で馬場が緩んで前に行った馬が残る中、かなりいい脚を使っている。昨年夏から休みなく使われているが、昆厩舎で鍛えられた馬はこれくらいではへこたれない。距離2000mをこなしたことは今後に繋がりそうだ。
ココロノアイは内ラチ沿いの好位からメンバー5位の35.5秒で伸びて0.1秒差の3着。前半は2番手につけたが、道中下げて内ラチ沿いを進み、直線で少し外に持ち出してしぶとく伸びてきた。横山典騎手が1枠1番を生かして上手く乗っている。稍重以上では[2−1−0−0]。雨で馬場が緩んだことも良かったのだろう。ひと叩きされ、距離をこなして復調してきた。今後は2000m前後を使い、エリザベス女王杯を目指すことになりそうだ。
シュンドルボンは中団の後ろから早めに押し上げて直線でリラヴァティに並びかけたが、そこからひと伸びがなく0.1秒差の4着。勝ったリラヴァティより3キロ重い56キロを背負っており、実質は勝ちに等しい内容。外を回っていい脚を長く使っている。今後はひと息入れて昨年7着のエリザベス女王杯を目指すことになりそうだ。
ハピネスダンサーは中団の内からメンバー3位タイの35.4秒で伸びて0.2秒差の5着。直線で前が詰まって少しスムーズさを欠いた。内を突いたため仕方ない面もあるが、直線でスムーズなら3着があったかもしれない。重賞では5、5、6、5着と善戦止まりが続いている。直線が平坦なコースの芝2000mに出走したら要注意。
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