函館記念
レース展望

サマー2000シリーズの第2戦。過去10年で1番人気は[1−2−0−7]で3連対。最近5年連対がなく不振が続いている。2番人気は[2−1−2−5]で3連対、3番人気は[2−0−1−7]で2連対。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が3連対。最近5年は必ず7番人気以下が連対している。

最近5年の馬連は159倍、98倍、35倍、50倍、81倍で中穴以上の決着が続いている。ローカルのハンデ重賞でかなり波乱傾向が強い。勝ち馬10頭のうち9頭が4番人気以内の人気馬。人気馬が勝ち、2着に人気薄が来て荒れることが多い。穴で前走巴賞で6〜9着に負けて人気が落ちた馬に注意。

トップハンデは[1−1−0−8]で2連対。12年まで連対がなく不振が続いていたが、13年は57.5キロのトウケイヘイロー(3人気)が勝ち、14年は58キロのダークシャドウ(8人気)が2着に入った。52〜53キロは[0−3−1−17]で未勝利。56キロは[5−2−2−28]で勝つことが多い。

レッドレイヴンは巴賞に3年連続出走し、5、2、1着。今年は他馬より重い57キロを背負い、外から早めに上がってメンバー最速タイの35.4秒で抜け出した。メンバーの揃った中山記念で5着に入ったのはダテではなかった。昨年の函館記念は外枠から外々を回ったことが堪えて1.2秒差の5着に終わっている。

芝1800mは[5−3−1−3]、芝2000mは[1−0−1−4]。芝1800mの方が得意だが、14年の福島民報杯を1分58秒4で圧勝している。過去10年で巴賞勝ち馬は[0−1−0−8]、前走と同斤なら[0−1−0−4]。前走と同斤の57キロで出走できる。データを覆して勝ち切れるかどうか。

ネオリアリズムは前走小倉大賞典で後方から早めに捲って直線で抜け出したが、最後に内外から交わされて0.1秒差の3着。勝ったアルバートドック、2着ダコールは、先週の七夕賞でワンツーを決めている。芝2000mは[3−1−0−3]で3勝を挙げる得意距離。札幌芝は2戦2勝で洋芝もこなしている。

昨夏以降に勝った3戦は前半5F59.3秒、59.1秒、58.1秒、小倉大賞典は59.4秒、6、7着に終わった2戦は61.6秒、62.3秒。中山金杯はスローペースで折り合いを欠いていた。前が飛ばす展開が理想。前走は小倉滞在でプラス20キロ。当日の馬体重に要注意。香港のティータン騎手が騎乗する。

中日新聞杯2着馬ファントムライト、前走エプソムC3着のマイネルミラノ、ダイヤモンドS勝ち馬トゥインクル、昨年の有馬記念6着馬トーセンレーヴ、前走巴賞2着のマテンロウボス、同3着馬ツクバアズマオー、昨年の勝ち馬ダービーフィズ、中山金杯2着馬マイネルフロスト、前走洞爺湖特別を勝ったバイガエシなど。

ファントムライトは芝2000m[1−4−4−0]で重賞では中日新聞杯2着、新潟記念&福島記念3着がある。ハンデは2走前の中日新聞杯と同じ55キロ。重賞実績を考えるとハンデは少し恵まれたか。マイネルミラノは前走エプソムCで0.4秒差の3着。巴賞を勝って臨んだ函館記念は2番人気に支持されたが、ハイペースで逃げて直線で失速し8着に終わった。ハンデは昨年と同じ56キロ。オツウに絡まれなければ。

トゥインクルは北海道で[2−1−0−0]の洋芝巧者。芝2200m以下は[0−0−0−7]で距離の克服がカギ。トーセンレーヴは芝2000mで4戦4勝。昨年はアンドロメダS、ディセンバーSを連勝し、有馬記念で0.3秒差の6着に入った。トップハンデ57.5キロを課せられたが、ディセンバーSを59キロで勝っている。前走天皇賞(春)はシンガリの18着に終わったが、得意距離、ホワイト騎手で要注意。

マテンロウボスは芝2000m[2−2−1−5]。前走巴賞で2着に負けたため、1キロ減の55キロで出走できる。バイガエシは前走洞爺湖特別(1000万、稍重)をメンバー最速の35.5秒で差し切って5馬身差で圧勝。北海道では[2−1−0−1]、芝2000mでは[2−0−1−1]。格上挑戦のため、前走より3キロ減の54キロ。過去10年で2勝のジャングルポケット産駒。軽量を生かしてどこまでやれるか。

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