アイビスSD
レース回顧
ベルカントは好スタートから馬なりのまま2番手につけ、最後は逃げたネロとの激しい叩き合いを頭差で制した。ネロが逃げて前半3F32.6秒。逃げたネロは上がり3F31.9秒、2番手につけたベルカントは31.7秒。前に行った2頭に31秒台で上がられては、後続の馬は厳しかった。ベルカントはスタートダッシュが素晴らしく、馬なりのまま外に行き、ネロを完全マーク。Mデムーロ騎手は最初から相手はネロとみていたようだ。右に寄れる癖があるが、外にネロを置いてその癖を出させないようにしていた。昨年のアイビスSDを54キロを背負って54秒1で勝った馬が、今年は55キロを背負って昨年と同タイムで優勝。昨年は有利な外枠だったが、今年は内枠だった。夏場走るタイプで7〜9月は[4−1−1−2]。次走は昨年勝っている北九州記念。勝てば2年連続サマースプリントシリーズ優勝の可能性が高くなる。
ネロは大外枠からスタートを決めてハナを切り、メンバー6位タイの31.9秒でしぶとく伸びたが、最後にベルカントに交わされて頭差の2着。有利な大外枠からハナを切って自分のレースができたが、2連覇を達成したベルカントの方が一枚上だった。それでもこれまでの持ちタイムを0.4秒詰めたように力をつけている。これで直線1000mは[2−3−0−0]。内田博騎手が直線1000mで手の内に入れたため、来年も出走したら注意したい。
プリンセスムーンはスタートを決めて好位につけ、メンバー4位タイの31.8秒で伸びて0.2秒差の3着。いつもより速いスタートで流れに乗ったが、後半に前が壁になって内に切れ込むロスがあった。内に切れ込んだ後に前にいたベルカントとネロが内に切れ込んできたことで狭くなり、少し脚を余している。直線1000mでガツンとした脚を使える馬でスムーズならもう少しやれたはずだが、前に行った2頭に31秒台で上がられる展開では厳しかった。
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