レパードS
レース回顧

グレンツェントはスタートを決めて5番手につけ、逃げて直線で突き放したケイティブレイブをメンバー2位の36.6秒で差し切って優勝。相馬眼的に重賞を勝てる資質を持った馬と言い続けてきた馬が重賞を制した。ケイティブレイブが逃げて前半5F60.7秒の平均ペース。グレンツェントは1番人気のケイティブレイブを意識して好位につけ、最後に外から鋭く伸びて差し切った。スタートが遅いため、差して届かないケースが懸念されたが、戸崎騎手がスタートを決めて好位で流れに乗ったことが大きかった。これでダートでは[4−1−1−0]で上がり3Fはメンバー3位以内。ダートではまだ底を見せておらず、これからさらに馬体が成長してしっかりすれば、ダート重賞路線で活躍できそうだ。今後も相馬眼的に注目していきたい。

ケイティブレイブはハナを切ってマイペースで進め、直線で後続を引き離したが、最後にグレンツェントに差されてクビ差の2着。スタートを決めて自分のレースをして力を出し切ったが、グレンツェントの末脚が一枚上だった。それでも3戦連続重賞で逃げて1、2、2着と安定して走っている。こういうレースを続けていけば、また重賞制覇のチャンスがありそうだが、現時点ではまだ少し詰めが甘い。古馬が相手になると、そのあたりが課題になる。パワーがあるため、地方の時計の掛かるダートが合っている。

レガーロは最後方から大外を回って進出し、メンバー最速の36.4秒で伸びて0.3秒差の3着。1枠1番スタートで前に行けず、位置取りが悪くなったことがかなり堪えている。それでも外を回っていい脚を長く使い、最後に鋭く伸びてきたように強いレースをしている。もう少しスムーズなレースができれば、勝ち負けに加われたのではないか。パドックではリフレッシュしたことで馬体がボリュームアップして気配が良くなっていた。2歳時にもちの木賞を1分51秒7で差し切った馬でやはり力がある。これから注意していきたい。

ピットボスは2番手から伸び切れず0.4秒差の4着。スタートで躓いた後に押して先行したが、それが最後の伸びに影響したのだろう。先行して粘り込むレースを続けており、今年は[1−1−1−2]で4着以内を確保。勝ち切れないが、レースを使いながら少しずつ地力が強化されている。前残りの展開になりそうなときは注意したい。

ネクストムーブは中団から伸び切れず7着。道中内で砂をモロに被って走る気をなくしていた。これまで揉まれた経験がなかったが、それがモロに出た印象。前走500万条件を1分51秒7で圧勝したように能力はあるが、まだそれほど速い上がりを繰り出せない点がネックになる。

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