セントウルS
レース展望
サマースプリントシリーズの最終戦。今年は既にベルカントの優勝が確定している。過去10年で1番人気は[1−5−2−2]で6連対。開幕週のため、先行タイプは[1−4−0−1]だが、差し追い込みタイプは[0−1−2−1]で1連対のみ。2番人気は[2−2−1−5]で4連対、3番人気は[1−0−1−8]で1連対。6〜9番人気は2連対、10番人気以下は3連対。最近5年はの馬連は47倍、16倍、2倍、11倍、110倍。昨年は10番人気のアクティブミノルが逃げ切って波乱になった。
連対馬の脚質は逃げ3先行12、差し3追込2で15頭が逃げ先行馬。開幕週で馬場がいいため、前に行った馬が止まりにくい。1分7秒台の高速決着に対応できる逃げ先行タイプを重視したい。メンバー最速上がりを繰り出した馬は[0−3−1−9]で3連対のみ。直線一気の追い込みは決まりにくい。2ヶ月以上の間隔が空いた馬は[1−7−4−33]で2、3着が多い。ロードカナロアは休み明けで2年とも2着に終わった。
ビッグアーサーは芝1200m[7−2−0−1]で阪神では2戦2勝。2走前のシルクロードSは外から伸び切れず5着に終わったが、前走高松宮記念は先行して抜け出し、1分6秒7のレコードで制した。G1馬のため、58キロを背負う。陣営の目標はスプリンターズSと香港スプリントでここが目一杯ではない。それでも1週前に坂路で49.5秒の好タイムを出している。スピードの絶対値が高く自在性もあり、開幕週の高速決着にも対応できるタイプ。ロードカナロアが2年連続2着に負けたように絶対視は禁物か。
ダンスディレクターは前走シルクロードSを好位から差し切って重賞初制覇。これまでは出遅れて追い込むレースが多かったが、スタートを決めて好位で流れに乗ることができた。その後は深管の骨瘤で高松宮記念を回避。休み明けは[1−2−1−2]で気性的に久々を苦にしないタイプ。昨年の阪神カップ2着時には3着ビッグアーサーに0.2秒先着している。芝1200mは[2−3−0−0]で連対を確保。ビッグアーサーと2キロ差あれば対抗できる。開幕週だけにスタートを決めて流れに乗れるかがカギ。
アイビスSD2着馬ネロ、オーシャンS勝ち馬エイシンブルズアイ、昨年のセントウルS2着馬ウリウリ、一昨年のスプリンターズS勝ち馬スノードラゴン、前走アイビスSD4着のアットウィル、昨年の函館スプリントS勝ち馬ティーハーフ、昨年マイル重賞を2勝したレッドアリオン、CBC賞2着馬ラヴァーズポイントなど。ネロは芝1200m[4−4−0−10]で重賞ではシルクロードS9着、オーシャンS4着。前走アイビスSDはベルカントに頭差の2着。過去10年で前走アイビスSD3着以内は[3−0−0−1]。
エイシンブルズアイはオーシャンSで重賞初制覇を飾ったが、高松宮記念は5着、CBC賞は9着に終わった。冬場に走るタイプ。前走先行して失速したため、決め手を生かすレースか。ウリウリは昨年のセントウルS2着の後、5、5、5、9、13着と精彩を欠いている。6歳牝馬だけに大きな変わり身は見込みにくいが、陣営はMデムーロ騎手を確保。スノードラゴンは切れより地力タイプのため、開幕週の馬場がカギ。レッドアリオンは前7戦のうち6戦が10着以下。叩き2戦目、距離短縮、56キロ、武豊騎手でどこまで変わるか。
[Home]