オールカマー
レース展望

過去10年で1番人気は[3−3−1−3]で6連対。古馬混合G2勝ちのある馬は[3−3−1−1]、単勝1倍台なら[2−0−0−0]で勝率100%。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[2−0−0−8]で2連対。連対馬16頭が5番人気以内、残る4頭は6、6、7、9番人気。

過去10年1、2番人気のどちらかが連対している。12年まで馬連は10倍台までに収まっていたが、最近3年は70倍、62倍、10倍で中穴が多くなった。連対馬20頭のうち19頭に重賞で連対があった。例外は中山3戦3勝のヴェルデグリーン。G2でレベルが高く、重賞実績のない馬では通用しにくい。

3歳[0−0−0−2]、4歳[3−3−3−17]、5歳[2−5−3−37]、6歳[3−2−1−23]、7歳以上[2−0−3−35]で4〜6歳馬が活躍。今年は3、4歳馬の出走がなく、6歳以上の高齢馬が多い。穴で芝2200mの重賞で連対がある馬、特に中山芝2200mで実績のある馬に注意。

ゴールドアクターは昨年の夏から盤石のレースぶりで5連勝。有馬記念、日経賞ではマリアライトに0.1秒、0.3秒先着している。前走天皇賞(春)は外から上がって2番手に押し上げたが、直線で一杯になって12着。内が有利な馬場で不利な外枠から外を回ったことが堪えたが、距離3200mの影響もあるか。

中山芝2200〜2500mは[3−1−0−0]で有馬記念と日経賞を優勝。大型馬でも久々を苦にしないタイプで休み明けは4戦4勝。吉田隼騎手が「先生」と呼んでいるようにレース巧者で馬自身がレースを理解できている。得意の中山で盤石のレースぶりが復活するかどうか。まずは最終調教に注目したい。

マリアライトは昨年のエリザベス女王杯でG1制覇。その後は有馬記念4着、日経賞3着、目黒記念2着と牡馬混合G2以上で一戦ごとに着順を上げ、前走宝塚記念(稍重)ではドゥラメンテ、キタサンブラックを破って古馬の頂点に輝いた。稍重以上では[4−0−1−0]。馬場が渋ったことも有利に働いている。

小柄な牝馬でも非力ではなく、渋った馬場を得意にしており、母の父エルコンドルパサーでスタミナも備えている。休み明けは[0−0−3−1]で昨年のオールカマーは追い込んで届かず5着に負けている。この後は昨年と同様にエリザベス女王杯と有馬記念に向かう予定。本番前にどこまで仕上げてくるかに注目。

天皇賞(春)2着馬カレンミロティック、春に中日新聞杯と鳴尾記念を制したサトノノブレス、14年のダービー馬ワンアンドオンリー、函館記念3着馬ツクバアズマオー、昨年のAJCC勝ち馬クリールカイザー、AJCC3着馬ショウナンバッハなど伏兵は数多い。過去10年1、2番人気で決着したことはない。

カレンミロティックは、G1では天皇賞(春)2、3着、宝塚記念2着、G2では金鯱賞1着、京都大賞典3着がある。2走前の天皇賞(春)は内ラチ沿いの3番手から直線で一旦キタサンブラックを交わしたが、最後に差し返されてハナ差の2着。8歳馬だが、大きな衰えはない。前走宝塚記念11着は渋った馬場が影響している。

サトノノブレスは、G1では菊花賞2着、G2では日経新春杯1着、金鯱賞2着がある。中山では有馬記念11着、オールカマー10着に終わっている。休み明けは[3−1−0−1]で重賞2勝。長期休み明けを除き、芝2000〜2400mで56キロ以下なら[2−1−3−2]。今回は56キロで出走できる。

ツクバアズマオーは夏の北海道で3戦して3、3、4着。少しずつ地力が強化されている。中山芝2000〜2500m[3−2−1−1]、吉田豊騎手なら[3−1−1−0]。ステイゴールド産駒。クリールカイザーは中山芝2200m[2−2−0−2]でAJCC1着がある。田辺騎手で大逃げもあるか。

ショウナンバッハは前5走惨敗が続いているが、6走前のAJCCで後方から馬群を捌いてメンバー最速の34.5秒で追い込んで0.2秒差の3着。勝ったディサイファの上がりを0.4秒上回っている。重賞で10戦連続連対中の戸崎騎手が今週も持ってくるか。クリールカイザー(田辺騎手)の動きに注意したい。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
セントライト記念◎○▲、レインボーS 馬連・3連複8,230円的中!

◆MR予想(万馬券MR)
神戸新聞杯は「ここで狙いたい穴馬」、オールカマーは「人気の盲点になる穴馬」がいます!

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