シリウスS
レース展望


データ&ポイントからのアプローチ あの人気馬にも死角がある


■データからのアプローチ(距離変更後9年)

データ面からは4つのポイントがある。

データの詳細は、笠倉出版社「競馬大予言」の重賞データ1本釣り(競馬アナリストGM著)を参照。

●ハンデ戦でも5番人気以内が堅実で馬連は中穴止まり

1番人気は[3−2−1−3]で5連対。連対馬18頭のうち15頭が5番人気以内。最近6年は全て5番人気以内で決着し、馬連は14倍、49倍、25倍、31倍。8倍、8倍。

→上位人気馬:アポロケンタッキー、キョウエイギア、ピオネロ、マスクゾロ、ミツバ、カゼノコ

●古馬相手でも人気になった3歳馬は通用している

3歳[3−1−1−8]、4歳[2−1−2−13]、5歳[3−1−3−28]、6歳[1−5−3−26]、7歳以上[0−1−0−25]。3歳馬は5番人気以内なら[3−1−1−5]。

→3歳馬:キョウエイギア(上位人気)、カバトット(人気薄)

●上位人気馬が堅実もトップハンデで勝った馬はいない

トップハンデは[0−2−3−5]で2連対のみ。1番人気は[0−1−1−1]、2番人気以下は[0−1−2−4]。58キロ以下は[0−2−2−1]、58.5キロ以上は[0−0−1−4]。

→トップハンデ:カゼノコは58キロ

●前走1600万条件に出走した馬が6勝を挙げている

前走1600万条件は[6−0−0−7]、3番人気以内なら[5−0−0−1]。前走オークランドRCT勝ち馬は[4−0−0−1]。勝った4頭は好位&中団差し、負けた1頭は追い込み。

→1600万条件組:ミツバ(オークランドRCT1着)追い込みタイプ


■メンバー&実績からのアプローチ

ここでは3つのポイントを整理しておきたい。

●中央のダート重賞を勝った馬が出走していない

地方交流重賞勝ち馬はカゼノコ(JDD)、キョウエイギア(JDD)。中央ダート重賞2着馬はランウェイワルツ(みやこS)。今年は3歳馬、重賞未勝利の上がり馬が激走する可能性が例年より高い。

●3歳馬キョウエイギアと古馬の力関係

過去3年のJDDのレーティングは、カゼノコ110、ノンコノユメ112、キョウエイギア112(過去最高)。05年以降はカネヒキリ、サクセスブロッケン、クリソライトがレーティングが112だった。

●スタミナが問われる距離&コースの適性

★ダ1900〜2100mで好成績を挙げている馬

・アポロケンタッキー[4−1−0−0]
・カゼノコ[1−1−0−4]、JDD1着、川崎記念2着
・トラキチシャチョウ[1−1−1−1]
・キョウエイギア[1−0−0−0]、JDD1着
・マスクゾロ[1−0−0−0]

★阪神ダ2000mの好走実績(1600万条件以上)

・アポロケンタッキー(仁川S1着)
・トウシンイーグル(シリウスS3着)
・ランウェイワルツ(ベテルギウスS3着)
・メイショウイチオシ(1600万条件1着)


■出走予定馬の知っておきたい基本的事項

●アポロケンタッキー

今年は金蹄S(1600万)、仁川S、ブリリアントSを3連勝。ダ2000〜2100mは[4−1−0−0]で上がりは4戦が最速。休み明けとハンデ57.5キロが課題。坂路で乗り込んでいるが、560キロの大型馬がどこまで仕上がってくるか。仁川Sの勝ちタイムは2分4秒3。良馬場で行われた12〜14年シリウスSの勝ちタイムは2分3秒3〜8。休み明けで重ハンデを背負って時計を詰める必要がある。

●キョウエイギア

伏竜Sは5着、青竜Sは3着に終わったが、鳳雛SとJDDを連勝した。鳳雛Sは先行してメンバー4位の36.8秒で上がって接戦をクビ差で制した。前走JDDは4番人気だったが、好位の外から差し切って4馬身差で圧勝。2着ケイティブレイブはレパードS、ラジオ日本賞(古馬OP)で2着に入った。3歳馬でもキャリア11戦と多い。矢作厩舎の管理馬でいわば叩き上げ。使い込んだ影響がないことが条件。

●ピオネロ

芝では詰めが甘く勝ち切れなかったが、ダートを使って白川郷S(1600万条件)、BSN賞を2連勝。前走BSN賞は中団からメンバー2位の37.2秒で差し切り、2着モズライジンに0.3秒差をつけた。前走は同じオープン特別だが、2連勝したアポロケンタッキーより1.5キロ軽い56キロで出走できる。今年の重賞で松永幹厩舎は1、2番人気なら[2−3−1−0]。芝では1800mがベストだった。

●マスクゾロ

昨年1000万、1600万条件を連勝して臨んだアンタレスSは好位から伸び切れず9着。今年は桃山S(1600万)とジュライSを2連勝。桃山Sは中団から早めに動いてメンバー2位の36.4秒でまとめて3馬身半差で圧勝。前走ジュライSは逃げてメンバー最速の36.0秒でまとめて6馬身差で圧勝。ここにきて着実にパフォーマンスを引き上げている。ハンデは56キロ。阪神ダートの良馬場をこなせれば。

●ミツバ、カゼノコ、ランウェイワルツ

ミツバは前走オークランドRCTを2馬身半差で圧勝。前走オークランドRCT勝ち馬は[4−0−0−1]だが、ミツバは追い込みタイプ。初のオープン、重賞挑戦でハンデは54キロ。カゼノコは1月の川崎記念5着以来の出走でトップハンデ58キロ。条件は厳しいが、得意の脚抜きのいい馬場で差し馬向きの展開になれば。ランウェイワルツは昨年の師走S3着以来の出走。良馬場なら相手なりに堅実に走るタイプ。


■有料版競馬道場でのアプローチ

以下に示す3つのアプローチで最終決断を下しています。

●調教過程、馬体の造り、馬の気配、過去の調教動画を比較して分析する「調教診断」

●予想で狙う馬(本命、対抗、穴馬など)を独自の視点で詳しく分析する「有力馬診断」

●相馬眼、能力、適性、調子、外部条件(馬場、枠順、展開)などから総合的に判断する「相馬眼予想」


<WAKUWAKU競馬道場について>

・当サイトは予想だけを配信するサイトではありません。
・競馬の知識を深め、予想のレベルが上がるように予想以外の情報も発信しています。
・1999年にWAKUWAKU競馬道場を開設してから今年で17年目に入りました。
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・当サイトでは一緒に競馬を楽しむこと、人との繋がりを大切にしています。

<競走馬を知っておこう>

・小学校のときにスポーツや体力測定で誰が何が得意かを理解していませんでしたか?
→あいつは足が速い、ハンドボール投げが得意、サッカーが得意、水泳が得意など。
・小学校で足が速い人に遅い人が勝つことは、ほとんどありません。
・競走馬は得意な距離、コース、馬場、流れなどがあり、それぞれ適性が違います。
・各競走馬をクラスメイトのように把握できていれば、予想は当てやすくなります。

<馬キャラについて>

・競走馬のキャラクター(特徴)を馬キャラと呼んでいます。
・競馬予想は馬キャラを見極めて日々更新していくことが重要です。
・パドックで馬キャラを見極めようとする人がいますが、それでは遅過ぎます。
・事前に馬キャラを見極めておき、パドックでは前走と変化に注目すべきです。
・私はフラッシュ型記憶が優れています。前走との変化の見極めに使用しています。


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