サウジアラビアRC
レース展望

■データからのアプローチ(過去10年)

13年までいちょうS(OP特別)として行われ、14年に重賞に昇格。15年にいちょうSからサウジアラビアRCに名称変更された。OP特別を含めた過去10年のデータを分析する。

データの詳細は、笠倉出版社「競馬大予言」の重賞データ1本釣り(競馬アナリストGM著)を参照。

●過去10年の馬連は全て5番人気以内の人気馬で決着

1番人気は[1−4−1−4]で5連対。連対全馬が5番人気以内。6番人気以下は[0−0−2−60]。最近5年の馬連は5倍、4倍、20倍、21倍、9倍。20倍。上位人気馬が堅実で波乱は少ない。

→上位人気馬:クライムメジャー、ダンビュライト、ロジムーン、ブレスジャーニー、バリンジャー

●連対馬19頭が前走3着以内。前走惨敗馬では厳しい

前走勝ち馬が13連対。連対馬20頭のうち19頭が前走3着以内。前走4着以下は[0−1−2−31]で唯一連対したのは前走新潟2歳S4着馬。前走惨敗馬が巻き返すのは難しい。

→前走4着以下:サクセスムーン、シャイニードライヴ、セイウングロリアス、バリンジャー(函館2歳S6着)、ロジセンス

●関西馬は連対率が高い。4番人気以内の関西馬に注目

関東馬は[7−6−9−67]で連対率14.6%、関西馬は[3−4−1−13]で連対率33.3%。関東馬は5番人気以内なら[7−6−7−16]。関西馬は前走勝ち馬が4番人気以内なら[3−3−0−2]。

→人気になる関西馬:クライムメジャー、ダンビュライト
→人気になる関東馬:ロジムーン、ブレスジャーニー、バリンジャー

●キャリア関係なし。初勝利直後でも人気なら通用する

前走新馬戦勝ち馬は[3−5−3−18]。前走3番人気以内だった馬が4番人気以内なら[3−5−2−4]。未勝利戦勝ち馬は[4−1−4−30]、4番人気なら[4−1−2−4]。

→前走新馬戦勝ち馬:クライムメジャー、ダンビュライト
→前走未勝利戦勝ち馬:ウィンドライジズ、ブレスジャーニー、ロジムーン


■メンバー&実績からのアプローチ

●全馬が1勝馬。OP以上で3着以内がある馬がいない

今年は全馬1勝馬で500万条件で連対がある馬はサクセスムーン(アスター賞2着)しかいない。OP特別に出走した馬はおらず、重賞経験があるのはバリンジャー(函館2歳S6着)のみ。

→例年は重賞またはOP特別で好走した馬が出走するが、今年は1頭もいない。例年以上に前走新馬戦、未勝利戦を勝った馬でも通用するのでは。

●東京芝経験馬は3頭。同コース勝ち馬は1頭しかいない

東京芝を経験している馬はブレスジャーニー、ロジセンス、ロジムーン。同コースの東京芝1600mを経験している馬は、ブレスジャーニー[1−0−0−0]、ロジムーン[0−2−0−0]。

→今年は東京コースを経験している馬が少ない。東京芝1600mで連対した2頭の3戦はいずれも稍重で馬場が渋っていた。左回りを経験していれば、東京経験はそれほど問われないか。


■出走予定馬の知っておきたい基本的事項

●クライムメジャー

中京芝1600mの新馬戦を好位からメンバー最速の33.9秒で差し切り、1分35秒6で快勝。0.2秒差の2着アドマイヤミヤビは次走未勝利戦を直線一気で圧勝している。今年の2歳戦でトップの7勝を挙げている池江厩舎の管理馬で半兄にヒカルオオゾラ、サトノノブレスがいる。シルクHCで4,000万円で募集された馬。2戦連続でMデムーロ騎手が騎乗する。新馬戦は中京最終週でタフな馬場だった。

●ダンビュライト

中京芝1600mの新馬戦を好位からメンバー最速の37.2秒で差し切って5馬身差で圧勝。内枠からロスなく回り、コーナーワークで楽々と先団に取りついた。不良馬場で勝ちタイムは1分40秒7。今年の2歳戦で3位タイの5勝を挙げている音無厩舎の管理馬で半兄にラブラドライトがいる。サンデーレーシングで3,600万円で募集された新種牡馬ルーラーシップ産駒。陣営はルメール騎手を確保している。

●ロジムーン

デビューから全て芝1600mを使われ、2、2、1着。未勝利戦でブレスジャーニーに負けたが、向こう正面で狭くなって下がる不利があった。前走未勝利戦は好位からメンバー最速の33.8秒で差し切って3馬身差で圧勝。セレクトセールで2808万円で取引された馬で半兄にムーンリットレイクがいる。440キロ台の小柄な牡馬で仕上がり早く、相手なりに堅実に走るタイプ。3戦連続で戸崎騎手が騎乗する。

●ブレスジャーニー

前走東京芝1600mの未勝利戦を中団からメンバー最速の34.6秒で差し切り2馬身半差で圧勝。新馬戦は出遅れて3着に終わったが、スタートを決めて中団につけることができた。2着ロジムーンは次走未勝利戦を圧勝している。北海道サマーセールで270万円で取引されたバトルプラン産駒。

●バリンジャー

福島芝1200mの新馬戦を2馬身半差で圧勝。前走函館2歳Sは出遅れて後方からメンバー最速の35.0秒で追い込んで0.7秒差の6着。馬主は金子氏。セレクトセールで2700万円で取引されたステイゴールド産駒で半兄にメテオロロジストがいる。距離延びて持ち前のしぶとさを生かせれば。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
スプリンターズS 馬連4,490円的中!◎レッドファルクス優勝!
内房S 3連単44,160円、習志野特別 3連単11,280円的中!
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◆MR予想(万馬券MR)
スプリンターズS 馬連4,490円、シリウスS 3連単5,380円など的中!

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