ステイヤーズS
レース展望

中山の内回りコースを2周する長距離重賞。過去10年で1番人気は[4−1−1−4]で5連対。外国人騎手なら[3−0−0−1]で勝率75%。2番人気は[0−3−2−5]で3連対、3番人気は[1−0−1−8]で1連対。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が1連対。最近5年の馬連は50倍、114倍、13倍、18倍、28倍。人気馬と人気薄で中穴決着が多い。穴で計5連対の6〜8番人気に注意。

前走AR共和国杯は[7−3−5−45]で10連対。1番人気は[2−0−1−2]、2番人気は[0−3−1−4]で人気馬も狙えるが、5〜8番人気が[4−0−1−8]で4連対と多い。追い込んで届かなかった馬が激走することが多い。トウカイトリック、デスペラードのように一度好走したステイヤーが再度好走する傾向があり、距離&コース実績が問われる。今年はアルバート、カムフィー、ファタモルガーナに注意。

アルバートは昨年のステイヤーズSを中団の内からメンバー最速の35.0秒で抜け出して5馬身差で圧勝。ムーア騎手が1枠2番スタートから内をロスなく進めたこともあるが、一気にパフォーマンスを引き上げた。その後は有馬記念11着、日経賞4着、天皇賞(春)6着と不振が続いたが、ステイヤーズSを勝った後に中2週で有馬記念を使った反動があったのではないか。パドックを見る限り、本調子ではなかったように映る。

休み明けの前走AR共和国杯は馬体が12キロ増えていたが、中団の後ろからメンバー最速の33.5秒で伸びて0.1秒差の2着。減っていた馬体が戻り、パドックで馬体の造り、気配が良くなっていた。勝ったシュヴァルグランはジャパンCで3着に入っている。叩き2戦目でムーア騎手に乗り替わる。単勝1倍台の断然人気になりそうだ。他馬より1キロ重い57キロを背負うが、昨年のパフォーマンスを発揮するとあっさりもある。

モンドインテロはOP特別2勝。重賞ではダイヤモンドS6着、目黒記念5着、AR共和国杯4着。前走AR共和国杯は1番人気に支持されたが、6番手から伸び切れず0.2秒差の4着。スローの上がり勝負でメンバー6位の33.9秒で上がったが、最後は重賞実績のある実力馬に切れ負け。重賞3着以内がない馬が56.5キロは見込まれた面もある。アルバートとは0.5キロ差から1キロ差に広がる。ルメール騎手がどう乗るか。

ステイヤーズSで2着が2回あるファタモルガーナ、昨年の2着馬カムフィー、前2走OP特別3着のジャングルクルーズ、阪神大賞典4着馬タマモベストプレイ、前走AR共和国杯10着のプレストウィック、万葉S勝ち馬マドリードカフェなど。ファタモルガーナは前走京都大賞典で9着に終わったが、スローの上がり勝負で後方からでは厳しかった。G2以下の芝3000m以上は[0−3−1−2]。蛯名騎手に乗り替わる。

カムフィーは昨年2着に入ったが、その後は11、8、9、13着。冬場に走る馬で11〜12月は[1−2−5−2]。リピーターだけに変わり身に注意。ジャングルクルーズは昨年のジャパンCで0.3秒差の4着がある。3戦連続で四位騎手が騎乗する。タマモベストプレイは切れる脚はないが、先行してしぶとい脚を使うタイプ。プレストウィックは3000m以上初めてだが、長距離経験が豊富。上がりの掛かる消耗戦になれば。戸崎騎手に乗り替わる。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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