過去10年で1番人気は[3−3−1−3]で6連対。単勝1、2倍台なら[2−3−0−1]で連対率83.3%。2番人気は[1−3−1−5]で4連対、3番人気は[2−0−1−7]で2連対。6〜9番人気は3連対、10番人気以下は1連対。最近6年の馬連は427倍、8倍、138倍、3倍、11倍、4倍で堅いか波乱両極端。最近3年は堅く収まったが、距離経験のない3歳牝馬同士の争いで時々大波乱が起きる。
連対馬20頭のうち16頭が前走3着以内。09年以降は連対馬12頭が前走3着以内、残る2頭は桜花賞9、10着。前走桜花賞なら巻き返し可能。前走桜花賞&フローラS3着以内と忘れな草賞勝ち馬に注目。連対馬13頭が桜花賞組、そのうち8頭が前走桜花賞で連対していた。前走桜花賞で連対を外した馬は2走前に重賞で連対していることが条件。今年はソウルスターリング、アドマイヤミヤビ、ミスパンテールが該当する。
ソウルスターリングは新馬、アイビーS、阪神JF、チューリップ賞を4連勝。上がりは1、1、2、2位で好位から高速ラップでまとめている。前走桜花賞は好位から伸び切れず0.1秒差の3着。稍重の馬場が影響したのか、直線で何度も手前を替えていた。阪神JFでは3着レーヌミノルの上がりを0.4秒上回ったが、桜花賞では同じ上がりだった。馬場の影響もあるが、外枠とチューリップ賞で走り過ぎた影響もあったか。
また雨で馬場が渋ると厳しくなりそうだが、今週末は雨は降らない予報。東京では芝1800mのアイビーSを3番手からメンバー最速の33.9秒で抜け出してペルシアンナイト(皐月賞2着)に勝っている。芝2400mは未知数だが、ロスなく進め、かつ馬を前に置いて進められる内枠に入ったのは大きなプラス。スローペースなら好位から高速ラップでまとめられる。ルメール騎手が正攻法のレースで桜花賞の雪辱を果たすか。
アドマイヤミヤビは未勝利、百日草特別、クイーンCを3連勝。百日草特別2着のカデナは京都2歳S、弥生賞を連勝し、3着アウトライアーズはスプリングSで2着に入った。クイーンCは中団からメンバー最速の33.6秒で差し切って1分33秒2の好タイムで快勝。0.1秒差の2着アエロリットはNHKマイルCを1分32秒3で制した。クイーンCでマイルの高速決着に対応できたが、前走桜花賞は後方のまま12着。
スタートしてから行きっぷりが悪く後方2番手からのレースになり、道中は鞭を入れて追走していた。稍重の未勝利戦を勝っているが、渋った馬場を気にしてハミを取らなかったようだ。東京芝は2戦2勝で芝2000mの百日草特別(前半5F63.8秒)、芝1600mのクイーンC(前半5F59.1秒)を勝っている。8枠16番に入ったのが気になるが、Mデムーロ騎手がロスなく進めて末脚の威力を引き出せれば。
前走桜花賞を勝ったレーヌミノル、同2着のリスグラシュー、前走フローラSを勝ったモズカッチャン、同2着のヤマカツグレース、同3着のフローレスマジック、同8着のホウオウパフューム、忘れな草賞勝ち馬ハローユニコーン、スイートピーS勝ち馬ブラックスビーチ、同2着馬カリビアンゴールド、チューリップ賞2着馬ミスパンテール、前走矢車賞を勝ったディアドラ、前走あすなろ賞を勝ったモーヴサファイアなど。
レーヌミノルは桜花賞で4番手からメンバー5位の35.4秒で抜け出して後続を完封。タフな馬場で地力と完成度の高さで克服し、阪神JFで先着された2頭を逆転した。良→稍重、ソウルスターリングが1枠→7枠に変わったことで着順が入れ替わったが、今回は良馬場でソウルスターリングが1枠、レーヌミノルは7枠。距離2400mは大きな課題だが、オークス2勝の池添騎手がどういう乗り方をして持ち味を引き出すか。
リスグラシューは[2−3−1−0]で3着以内を確保。阪神JFは大外18番枠からメンバー最速の34.5秒で追い込んで0.2秒差の2着。前走桜花賞は中団からメンバー4位の35.3秒で伸びて0.1秒差の2着。チューリップ賞で馬込みで進めたことが桜花賞に繋がった印象。小柄な牝馬だが、早熟タイプではなさそう。オークスでは小柄な馬の激走が多い。武豊騎手は96年エアグルーヴ以来のオークス制覇なるか。
モズカッチャンは未勝利、500万、フローラSを3連勝。フローラSは中団の内からメンバー最速タイの33.9秒で差し切った。フローラSと同じ1枠1番で剛腕・和田騎手。鮫島厩舎は3頭出し。フローレスマジックはアルテミスSでリスグラシューに0.1秒差の2着、クイーンCでアドマイヤミヤビに0.4秒差の3着がある。ラキシス、サトノアラジンの全妹。鞍上は3戦連続で戸崎騎手。これは個人的な経験則だが、前週の重賞で人気馬で変な騎乗をして惨敗した騎手は、翌週の重賞(特にG1)で激走することが多い。
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競馬アナリストGM
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