府中牝馬S
レース展望

エリザベス女王杯の前哨戦。過去10年で1番人気は[0−4−2−4]で4連対。勝った馬はいない。前走3着以内は[0−4−1−1]だが、前走4着以下は[0−0−1−3]で3着止まり。2番人気は[0−1−3−6]で1連対、3番人気は[1−1−2−6]で2連対。4番人気は[5−2−1−2]で5勝。6〜9番人気は1連対、10番人気以下は3連対。最近5年の馬連は187倍、23倍、13倍、65倍、12倍で中穴以上の決着が多い。人気馬に人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬15頭が前走4着以内。前走5着以下から連対した5頭のうち4頭に芝1800m重賞で3着以内があった。前走5着以下は芝1800m重賞で3着以内があれば要注意。連対馬9頭に芝1800m以上で重賞勝ち、残る11頭のうち9頭に芝1800m以上で重賞3着以内があった。芝中距離重賞で実績がないと通用しにくい。芝1800m重賞で3着以内がある馬に注目。6番人気以下で連対した4頭のうち3頭は前2走以内に重賞4着以内があった。穴で2走以内に重賞4着以内がある馬に注意。

ヴィブロスは昨年の秋華賞馬。今年は復帰戦の中山記念で0.3秒差の5着に終わったが、次走ドバイに遠征し、ドバイターフを優勝。モレイラ騎手が内で脚をタメ、直線で外に持ち出すと息の長い末脚で差し切った。これまで[4−2−0−3]だが、連対を外した3戦は内田博騎手が騎乗していた。今回はテン乗りのルメール騎手に乗り替わる。休み明けは[1−0−0−2]だが、小柄な牝馬で仕上がり早のタイプ。先週の毎日王冠では前年のドバイターフ勝ち馬リアルスティールが勝っている。初の56キロがどう出るか。

クイーンズリングは昨年府中牝馬S、エリザベス女王杯を連勝。スローの上がり勝負になった府中牝馬Sは大外枠から先行して直線で抜け出した。エリザベス女王杯は中団の内から捌いてメンバー最速の33.2秒で差し切った。2戦ともMデムーロ騎手による部分が大きかったか。その後は香港カップは9着、阪神牝馬Sは15着、ヴィクトリアマイルは6着と精彩を欠いている。休み明けは[2−0−0−3]。今年は昨年より2キロ重い56キロを背負うが、56キロでは2戦2勝で京都牝馬S、エリザベス女王杯を勝っている。

ヴィクトリアマイル勝ち馬アドマイヤリード、同2着馬デンコウアンジュ、前5走重賞で[0−1−4−0]のクインズミラーグロ、中山牝馬S勝ち馬トーセンビクトリー、前走WASJの1600万条件を逃げ切ったクロコスミア、1600万条件で2連勝中のワンブレスアウェイ、NHKマイルC2着馬リエノテソーロなど。昨年の府中牝馬Sは先行してクイーンズリング(Mデムーロ)、マジックタイム(ルメール)で決着。スローの上がり勝負になり、臨機応変に乗れる外国人騎手の強みをまじまじと感じるレースだった。

今年はMデムーロ騎手がクイーンズリング、ルメール騎手がヴィブロス。また臨機応変の騎乗をされると怖いが、2頭とも目標は次のG1という点を考慮したい。先週のシュヴァルグランのようにお茶を濁す可能性がなきにしもあらず。アドマイヤリードはヴィクトリアマイルを勝ったが、ルメール騎手が持ち味を生かして上手く乗った感が強い。前走クイーンSは後方から伸び切れず0.9秒差の6着。小回りコースが合わなかったにしても物足りない内容だった。小柄な馬だけに初の56キロがカギ。テン乗りの戸崎騎手に乗り替わる。

デンコウアンジュは成績にムラがあるが、アルテミスS、ヴィクトリアマイルのように嵌まったときは凄い脚を使う。クインズミラーグロは東京芝1800mの山中湖特別で大外一気を決めている。武豊騎手では[1−0−2−1]。ワンブレスアウェイは昨年5月以降[4−4−0−0]。前4走は芝1800mで1、2、1、1着。初音Sでフロンテアクイーンに差されたが、先行して上がりをまとめるレースが板についている。札幌2歳Sを勝ったロックディスタウンの半姉。9戦連続騎乗した戸崎騎手から田辺騎手に乗り替わる。戸崎騎手から乗り替わった馬はグランシルクなど一気にパフォーマンスを引き上げる馬が多い。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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