秋華賞
レース展望
牝馬3冠の最終戦。過去10年で1番人気は[3−1−3−3]で4連対。単勝2.3倍以下は[2−1−2−0]だが、単勝2.4倍以上は[1−0−1−3]。押し出されて1番人気になった馬は危険。2番人気は[3−2−1−4]で5連対、3番人気は[3−1−0−6]で4連対。6番人気以下で連対した馬は6、7、7、8、11番人気。最近5年は5番人気以内で決着し、馬連は2倍、9倍、6倍、27倍、35倍で中穴までに収まている。最近5年の3着馬は6、15、4、8、8番人気。3着には人気薄が来ることが多い。
連対馬20頭のうち19頭が前走5着以内。前走6着以下は[1−0−3−68]で1連対のみ。前走ローズS15着から連対したブラックエンブレムはフラワーCを勝っていた。前走大敗した馬は重賞で勝ち星が必要。前走条件戦は[0−1−2−25]、前走OP特別は[1−0−0−38]で各1連対のみ。連対馬19頭に重賞3着以内があった。春のクラシックで好走し、前走ローズSで5着以内に入った馬に注目。6番人気以下で連対した5頭は前走ローズS1、2、3、3、15着。穴でローズS好走がフロック視された馬に注意。
アエロリットは[3−3−0−1]で出遅れて後方から追い込んだ桜花賞5着を除き連対を確保。NHKマイルCは前半5F57.9秒の流れで2番手からメンバー3位タイの34.3秒で抜け出して1分32秒3で優勝。外枠スタートから外を回って早めに抜け出す正攻法のレースで牡馬を相手にしなかった。前走クイーンSは休み明けで馬体が18キロ増えていたが、前半5F58.3秒で逃げて直線で後続を引き放し2馬身半差で圧勝。勝ちタイム1分45秒7はレコードと同タイム。古馬を相手にせず、一気にパフォーマンスを引き上げた。
今回は長距離輸送、初の京都、距離2000mが課題。これまで唯一関西圏のレースだった桜花賞では馬体が6キロ減り、レースでは出遅れている。クイーンSではラスト2F11秒台で走っており、距離2000mをこなす下地はありそう。ローズSで横山典騎手はカワキタエンカに騎乗し、前半5F58.6秒で逃げて2着に粘っている。クイーンCで好位から差して2着に入ったように差すレースもできるが、カワキタエンカを考慮して横山典騎手はどういう乗り方をするか。過去10年の秋華賞で横山典騎手は[0−0−0−4]。
ディアドラは桜花賞で後方からメンバー最速の34.9秒で追い込んで0.4秒差の6着。オークスは後方からメンバー最速タイの33.9秒で追い込んで0.7秒差の4着。馬券圏内に入れなかったが、G1で2戦とも最速上がりを繰り出した。2走前のHTB賞(1000万条件)は中団かららメンバー最速の35.0秒で差し切って優勝。2着ラヴィエベールは1600万条件で[0−3−0−0]。実質は1600万条件のレースだったのではないか。前走紫苑Sは中団の後ろからメンバー3位の33.8秒で差し切って優勝。
2番人気のルヴォワールを外からマークし、そのぶん仕掛けが遅れたが、大外から鋭く伸びて差し切った。HTB賞で12キロ減った馬体は、紫苑Sでは戻っていた。HTB賞と紫苑Sで小回りの芝2000mの適性が高いことを証明。京都では[1−1−2−0]で上がりは3戦がメンバー最速。京都芝2000mはトリッキーなコースだが、外を回ってひと伸びが期待できる。岩田騎手がファンディーナに騎乗するため、コース巧者のルメール騎手に乗り替わる。橋田厩舎は07年の高松宮記念・スズカフェニックス以来となるG1制覇なるか。
オークス2着馬モズカッチャン、前走ローズSを勝ったラビットラン、同2着のカワキタエンカ、同3着のリスグラシュー、同4着のミリッサ、同6着のファンディーナ、桜花賞馬レーヌミノル、前走紫苑S2着のポールヴァンドル、同3着のカリビアンゴールド、メンバー最速上がりで3戦3勝のリカビトスなど。モズカッチャンはフローラSを勝ち、オークスでソウルスターリングに0.3秒差の2着。休み明けの前走ローズSは7番手から伸び切れず0.7秒差の7着。牝馬でも叩き良化型。叩き2戦目、Mデムーロ騎手連続騎乗で一変に注意。
ラビットランはローズSを後方からメンバー最速の33.5秒で差し切り、1分45秒5で優勝。3着に追い込んだリスグラシューの上がりを0.2秒上回った。末脚の持続力は相当なものがあるが、距離延長と直線の短い内回りコースが課題。それらを考慮して和田騎手がどう持ち味を引き出すかがカギ。リスグラシューは阪神JF2着、桜花賞2着、オークス5着とG1で堅実に走っている。前走ローズSは後方からメンバー3位の33.7秒で追い込んで0.3秒差の3着。デビュー以来初めての直線の短いコースで武豊騎手がどう乗るか。
ファンディーナはデビューから3連勝でフラワーCを勝ったが、皐月賞は7着、ローズSは6着に終わった。ローズSは直線で伸び切れず不甲斐なかったが、休み明けで馬体が22キロ増えていた。ひと叩きされてどこまで変わってくるか。ポールヴァンドルはダートを含め右回りでは[3−1−1−0]。これまで必ず前に行っていたが、前走紫苑Sでは後方からメンバー最速タイの33.7秒で追い込んでハナ+ハナ差の3着。母系はファビラスラフィン(秋華賞馬)の一族で上原厩舎のダイワメジャー産駒。三浦騎手はG1初制覇なるか。
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競馬アナリストGM
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