AR共和国杯
レース展望

G1の谷間に行われる長距離ハンデ重賞。過去10年で1番人気は[2−1−1−6]で3連対。G1、G2で連対がある馬は[0−1−1−2]で1連対のみ。G1、G2実績があり、堅そうな馬ほど不振に終わる傾向がある。2番人気は[4−2−0−4]で6連対、3番人気は[2−1−4−3]で3連対。連対馬20頭のうち17頭が4番人気以内、残る3頭は7、10、11番人気。最近5年の馬連は10倍、50倍、15倍、14倍、11倍で10倍台の決着が多い。

トップハンデは[3−2−2−11]で5連対。1番人気は[1−1−1−0]で3着以内を確保。4番人気以内は[2−2−2−2]だが、5番人気以下は[1−0−0−9]で11番人気の1連対のみ。人気にならないトップハンデは不振。今年のトップハンデは58.5キロのアルバート。52キロ以下は[0−0−3−27]で連対がなく、53キロは[1−0−0−14]で1連対のみ。軽量馬は馬連ではほとんど出番がない。穴でG2で実績がある前走惨敗馬に注意。

スワーヴリチャードは[2−3−0−1]で皐月賞6着を除き連対を確保。東京芝では東スポ杯2歳S2着、共同通信杯1着、ダービー2着で連対を確保。前走ダービーは7番手からメンバー3位タイの33.5秒で伸びて0.1秒差の2着。スローペースでレイデオロに押し切られたが、1番人気のアドミラブルを0.2秒完封した。ダービー馬レイデオロは神戸新聞杯でキセキに2馬身差をつけて勝っている。過去10年で3歳馬は[0−0−2−1]でコスモヘレノスが51キロで3着、レーヴミストラルが55キロで3着。休み明け、初の古馬相手で56キロを背負うが、今年は例年よりメンバーレベルが低い。Mデムーロ騎手に乗り替わる。

アルバートはダイヤモンドSをメンバー最速の33.4秒で大外一気を決めたが、天皇賞(春)は0.8秒差の5着、オールカマーは0.5秒差の7着に終わった。休み明けで出走した昨年のAR共和国杯は後方からメンバー2位の33.6秒で伸びてシュヴァルグランに0.1秒差の2着。東京芝2000m以上では[3−1−0−0]で連対を確保。昨年は57キロだったが、今年はトップハンデ58.5キロを背負う。ダイヤモンドSを58キロで勝ったが、乗り慣れたムーア騎手が騎乗していた。今回はテン乗りのシュタルケ騎手に乗り替わる。11年には58.5キロを背負ったオウケンブルースリが2着に入っている。

3戦3勝でラジオNIKKEI賞を勝ったセダブリランテス、前走丹頂Sを勝ったプレストウィック、15年の宝塚記念2着馬デニムアンドルビー、七夕賞で3着があるソールインパクト、前走京都大賞典5着のレコンダイト、同7着のヒットザターゲット、同8着のカレンミロティック、目黒記念で3着があるハッピーモーメントなど。セダブリランテスは右前脚の挫石で菊花賞をパス。距離は1800mまでしか経験がないが、半兄はモンドインテロは芝2400m前後で4勝を挙げている。520キロを超える大型馬だけに休み明けでどこまで仕上がってくるか。3歳馬でハンデは54キロ。テン乗りの戸崎騎手に乗り替わる。

プレストウィックは前走丹頂Sでルメール騎手が騎乗し、中団から差し切って優勝。重賞では4、5、10着で勝ち馬とは0.7〜0.8秒差。昨年のAR共和国杯10着時より1キロ重い55キロを背負う。テン乗りのシュミノー騎手に乗り替わる。デニムアンドルビーは16年12月に復帰してから[0−0−0−7]で5着が最高。前走オールカマーをひと叩きされ、実績のある東京でどこまで変わるか。ハッピーモーメントは前2走9、15着に終わったが、3走前に同コースの目黒記念で好位からしぶとく伸びて0.4秒差の3着がある。ハンデはそのときと同じ54キロ。[1−2−0−3]の津村騎手に乗り替わる。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

[Home]