東京スポーツ杯2歳S
レース展望

過去10年で1番人気は[4−2−1−3]で6連対。最近4年は5、2、8、3着で未勝利。関東馬は[1−2−0−1]、関西馬は[3−0−1−2]。キャリア2戦は[2−2−0−1]で連対率80%。2番人気は[2−1−0−7]で3連対、3番人気は[0−4−0−6]で4連対。連対馬は17頭が5番人気以内、残る3頭は9、9、10番人気。最近5年は4番人気以内で決着し、馬連は4倍、30倍、10倍、13倍、14倍で中穴までに収まっている。

連対馬17頭が前走1着、19頭が前走連対していた。前走勝った馬が中心。前走新馬戦は[5−0−3−23]で5連対、未勝利は[1−3−4−27]で4連対。素質があればキャリアは問われない。6番人気以下で連対した3頭は前走東京芝1600〜2000mで新馬&未勝利戦を勝った関東馬だった。穴で前走東京で切れる脚を使って初勝利を挙げた関東馬に注意。

ワグネリアンは中京芝2000mの新馬戦を中団からメンバー最速の32.6秒で上がってヘンリーバローズとの競り合いをハナ差で制した。ヘンリーバローズは次走未勝利戦で単勝1.1倍に支持され、4馬身差で圧勝している。野路菊Sは後方からメンバー2位の33.0秒で差し切り2馬身半差で圧勝。前半5F62.7秒で前残りの展開だったが、強烈な末脚で差して楽勝した。

友道厩舎のディープインパクト産駒でアネモネS勝ち馬テンダリーヴォイスの全弟。450キロと小柄だが、走る馬独特のバネを備えている。今年の4月以降の重賞で福永騎手は[0−5−1−29]。来ても2着というキャラが定着している。先週は武蔵野Sでカフジテイムに騎乗し後方2番手から追い込んで5着、エリザベス女王杯ではリスグラッシューで出遅れて7着に終わった。

ルーカスは札幌芝1800mの新馬戦を後方からメンバー最速の34.4秒で差し切って1分50秒6で優勝。前半5F63.0秒のスローペースだったが、3コーナーから早めに押し上げて直線であっさり差し切った。3着マイスターシャーレは次走未勝利戦1着、4着マイハートビートは未勝利戦と紫菊賞を連勝、5着ゴーフォザサミットは未勝利と百日草特別を連勝。少頭数でもメンバーレベルが高かった。

モーリスの全弟で兄と同じ堀厩舎の管理馬。新馬戦は馬体に余裕があったが、兄に似たようなタイプで順調に成長すれば楽しみな馬になりそうだ。モーリスは新馬戦を圧勝した直後の京王杯2歳Sでムーア騎手が騎乗し単勝1.5倍の断然人気に支持され、出遅れて後方から追い込んで0.4秒差の6着に終わっている。ルーカスはモレイラ騎手からムーア騎手に乗り替わる。歴史は繰り返すか。

前走アイビーSを勝ったコスモイグナーツ、同2着のシャルルマーニュ、前走東京芝1600mの新馬戦を勝ったゴールドギア、前走東京芝2000mの未勝利戦を勝ったカフジバンガード、前走新潟芝1400mの未勝利戦を勝ったケワロスなど。今週から東京はB→Cコースに変更される。これによって馬場傾向がどう変わるか、土曜の午前中のレースで確認したい。ワグネリアンとルーカスの馬連は2倍前後か。馬券的に妙味があるかは微妙だが、来年のクラシックに向けてパドック、レースぶりに注目したい。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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