マイルCS
レース展望
秋のマイル王決定戦。過去10年で1番人気は[2−3−2−3]で5連対。G1馬は[2−1−1−2]、G1馬以外は[0−2−1−1]で1着があるのはG1馬のみ。4〜8番枠に入ると[2−2−1−1]だが、それ以外では[0−1−1−2]で未勝利。2番人気は[1−2−1−6]、3番人気は[1−2−0−7]で各3連対。連対馬16頭が5番人気以内、残る4頭は8、11、13、14番人気。最近5年の馬連は25倍、19倍、38倍、17倍、15倍。上位人気馬が堅実で中穴までに収まっている。
連対馬20頭のうち14頭が前走3着以内。前走6〜9着は[4−2−1−37]で6連対。前走10着以下は[0−0−0−42]で出番なし。穴で前走重賞で6〜9着に負けた馬に注意。前走重賞以外は[0−0−1−4]で3着止まり。年齢別では3歳[0−0−1−30]、4歳[3−5−3−25]、5歳[4−4−5−44]、6歳[2−1−1−31]、7歳以上[1−0−0−19]で4、5歳馬が活躍している。3歳馬は12年前に4番人気のダンスインザムードが連対したが、過去10年では3着が1回あるのみ。
レッドファルクスは国内G1では全てMデムーロ騎手が騎乗し[2−0−2−0]で3着以内を確保。稍重の高松宮記念は3着に終わったが、スプリンターズSを2連覇した。芝1600mの安田記念は後方からメンバー3位の33.7秒で追い込んで0.1秒差の3着。直線で前が壁になって大きく外に持ち出すロスがあった。マイルG1で通用するとみた陣営は香港スプリントではなくマイルCSに使ってきた。以前は左回りが得意だったが、今は右回りでも問題ない。前走休み明けで激走した反動、初の京都、テン乗りのCデムーロ騎手がリスク。Mデムーロ騎手が過去10年で連対がない3歳馬ペルシアンナイトに騎乗するのはなぜか。今秋の重賞でCデムーロ騎手はスワンSをサングレーザー、ファンタジーSをベルーガで制している。
イスラボニータは京都芝1600m[1−1−1−0]。15年のマイルCSは出遅れて後方から内を突いてメンバー最速の33.0秒で追い込んで0.2秒差の3着。昨年のマイルCSは6番手からメンバー5位タイの35.0秒で伸びて頭差の2着。今年のマイラーズCは中団からメンバー2位タイの32.9秒で抜け出して1分32秒2で優勝。エアスピネルとの叩き合いを制した。安田記念は直線で前が壁になってまともに追えず0.4秒差の8着。前走富士Sは大外枠から好位につけて0.3秒差の2着。不良馬場で58キロを背負っていた。ルメール騎手では[1−4−1−1]。14年の皐月賞以来となるG1制覇なるか。過去10年で関東馬の1番人気は[1−0−1−1]、2番人気は[0−1−0−1]で唯一勝ったのは07年のダイワメジャー。
安田記念勝ち馬サトノアラジン、前走富士Sを勝ったエアスピネル、同3着のクルーガー、皐月賞2着馬ペルシアンナイト、関屋記念勝ち馬マルターズアポジー、スワンS勝ち馬サングレーザー、京成杯AH勝ち馬グランシルク、中京記念勝ち馬ウインガニオン、桜花賞馬レーヌミノル、外国人騎手で[3−1−1−0]のブラックムーンなど。サトノアラジンは国内マイルG1[1−0−0−3]で5着以内を確保。マイルCSは4、5着、安田記念は4、1着。3走前の安田記念は後方からメンバー最速の33.5秒で大外から差し切って1分31秒5で優勝。京王杯SCで9着に終わったため、7番人気の低評価だったがG1初制覇を飾った。前走天皇賞(秋)は不良馬場でシンガリの18着。道悪はカラッ下手。叩き3戦目、良馬場、57キロで一変に注意。
エアスピネルは芝1600m[4−2−1−1]、京都芝1600mは[2−1−0−0]でデイリー杯2歳S、京都金杯を勝ち、マイラーズCで2着がある。前走富士Sは先行して早めに抜け出し2馬身差で圧勝。不良馬場でスイスイ走っていた。G1では[0−1−1−3]で5着以内を確保。得意の京都でG1初制覇のチャンスだが、武豊騎手が騎乗しないのは残念。ムーア騎手は強引な騎乗が多く、本当に強い馬でないと勝てない傾向がある。クルーガーは富士Sで後方からメンバー最速の34.6秒で追い込んで0.4秒差の4着。昨年のマイラーズCではメンバー最速の34.0秒で内から抜け出して1分32秒6で勝っている。外国人騎手では[2−2−0−0]。パワーと切れ味を兼ね備えたタイプ。休み明けで激走した反動がないことが条件。
ペルシアンナイトは芝1600m[2−0−1−1]でアーリントンCを1分34秒1で勝っている。前走富士Sは好位から伸び切れず0.8秒差の5着。休み明けと不良馬場が堪えたか。近親に3歳時のマイルCSで3着に入ったゴールスキー。3歳馬不振のデータを覆すか。Mデムーロ騎手はオークスからG1で9戦連続連対中。1000円を複勝でころがすと160万円になる。マルターズアポジーは芝1600m[2−0−1−2]で関屋記念を1分22秒2で逃げ切った。前走京成杯AHは58キロを背負ってハイペースで飛ばして0.6秒差の4着。冬場も走るデカ馬。デビューから全て逃げている。最近の重賞はほとんどがスローペース。強気な逃げで波乱を演出するか。京都は馬場と枠順に左右されやすく、能力の逆転が簡単に起こる点に注意。
WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM
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