阪神カップ
レース展望

過去10年で1番人気は[2−1−1−6]で3連対。3歳以降に芝1400mで重賞3着以内またはOP特別勝ちがある牡馬なら[2−1−0−3]。10年以降は5、10、7、7、7、3、6着で連対なく不振が続いている。2番人気は[1−1−1−7]で2連対、3番人気は[2−1−0−7]で3連対。3番人気以内の決着はない。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が4連対。最近5年の馬連は131倍、138倍、92倍、59倍、32倍でかなり荒れている。人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

年齢別では3歳[1−3−1−25]、4歳[2−2−4−26]、5歳[3−3−2−40]、6歳[3−3−1−33]、7歳[1−0−1−14]、8歳以上[0−0−0−7]。1、2番人気の3歳馬は[0−1−1−5]、4歳馬は[0−0−1−3]で不振。7歳以上は11年以降連対がない。連対馬21頭のうち19頭に芝1600mで連対があった。流れが速くなりやすく、1200mを走った後にもう1F踏ん張る底力が要求される。スプリンターも出走するが、芝1600mで連対がある馬に注目。

イスラボニータは昨年秋の富士S以降は全てルメール騎手が騎乗し[1−4−0−2]でG1を除くと[1−3−0−0]。今秋は不良馬場の富士Sで他馬より重い58キロを背負って0.3秒差の2着、稍重のマイルCSは直線で他馬とぶつかってバランスを崩すロスがあり0.3秒差の5着。昨年の阪神カップは2番手からメンバー9位の35.3秒で抜け出したが、最後にシュウジに差されて頭差の2着。初の芝1400mできっちり勝ち負けに持ち込んだ。勝ち切れないが、相手なりに堅実に走るタイプ。今回もルメール騎手が騎乗するだけに上位争い必至か。昨年の阪神カップは稍重で走破タイムは1分21秒9だった。

サングレーザーは500万条件から4連勝でスワンSを優勝。内枠から中団後ろにつけ、メンバー最速の34.8秒で内から捌いてヒルノデイバローとの叩き合いをで制した。重馬場で勝ちタイムは1分22秒4。前走マイルCS(稍重)は中団からメンバー3位タイの34.4秒で伸びて0.1秒差の3着。初のG1挑戦だったが、一線級が相手でも通用することを示した。芝1400mは[3−0−0−0]で阪神では仲秋S(稍重)を勝っている。ベストの芝1400mでイスラボニータより1キロ軽い56キロで出走できる。今回も福永騎手。スワンSではCデムーロ騎手が騎乗していた。前3走は稍重、重、稍重だった。

4連勝でオープン入りしたモズアスコット、桜花賞馬レーヌミノル、過去2年の阪神カップ2、4着のダンスディレクター、CBC賞勝ち馬シャイニングレイ、昨年のファンタジーS勝ち馬ミスエルテ、昨年の阪神カップ勝ち馬シュウジ、前走京阪杯2着のビップライブリー、キーンランドC勝ち馬エポワス、ダービー卿CT2着馬キャンベルジュニアなど。モズアスコットは芝1600mの未勝利、500万条件、芝1400mの1000万、1600万条件を連勝。今回は一気にメンバーが強くなるが、まだ底を見せていない。相馬眼的にイスラボニータより絶対能力が高い可能性がある。テン乗りのCデムーロ騎手に乗り替わる。

レーヌミノルは桜花賞を1分34秒5(稍重)で勝ったが、オークス13着、ローズS9着、秋華賞14着に終わった。前走マイルCSは好位からしぶとく伸びて0.2秒差の4着。短い距離なら一線級相手に通用することを示した。芝1400mは[0−2−0−0]で京王杯2歳S&フィリーズレビュー2着。剛腕・和田騎手が強気な騎乗で持ってくるか。ダンスディレクターは京都[6−3−0−1]、阪神[1−1−1−4]。坂のある阪神だと少し足りないことが多い。ビップライブリーはスワンS4着、京阪杯2着と力をつけてきた。芝1400mは[3−5−1−1]で阪神では[0−3−0−0]。大野騎手とは[2−2−0−0]で好相性。

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