シンザン記念
レース回顧
アーモンドアイは出遅れて後方を進んだが、大外からメンバー最速の4.4秒で突き抜けて2着に0.3秒差つけてレースを制した。稍重で勝ちタイムは1分37秒1。カシアスが逃げて前半3F35.7秒、5F61.8秒。レースのラスト3Fは12.1−11.7−11.5秒で尻上がり。中盤に13.3−12.8秒と緩んで前残りの展開になった。アーモンドアイは出遅れてスローの前残りの展開になったが、能力と末脚の威力であっさり覆した。2位を0.7秒上回る末脚はインパクトがあった。こういうインパクトのある走りをした馬はG1馬になることが多い。未勝利戦を勝ったときに相馬眼ニュースで取り上げた馬。今年の3歳牝馬は粒揃い。阪神JFを勝ったラッキーライラックとの対決が楽しみだ。
ツヅミモンは2番手を進み、直線で逃げたカシアスとの激しい叩き合いをクビ差で制して0.3秒差の2着。新馬戦を勝った直後で7番人気の低評価を覆し波乱を演出した。前残りの展開、雨で時計、上がりが掛かったことがプラスに働いている。中山芝1600mの新馬戦でも並んでから強かった。牝馬でも勝負根性がある。馬体重は540キロ。パワー&地力タイプの大型牝馬。高速馬場で上がり勝負になると厳しいが、タフな馬場で時計、上がりが掛かれば、再度激走がありそうだ。
カシアスは大外枠からハナを切って前半5F61.8秒のマイペースで進み、直線で抜け出したが、ツヅミモンとの叩き合いに負けて2着にクビ差の3着。他馬より1キロ重い57キロを背負い、ロスのある大外枠。それを考えるとよく走っている。地力タイプで渋った馬場も味方した印象。切れより地力タイプ。マイルより短い距離に使ってきたら注意したい。
ファストアプローチは中団の内からメンバー3位の35.2秒で伸びて0.7秒差の4着。切れより地力タイプのため、渋った馬場ならもっと前に行って強気なレースをした方がいいが、この日のMデムーロ騎手は控えるレースが多かった。馬主など大人の事情もあるか。札幌芝1500mを圧勝した馬。似たようなコース形態の中山芝1600mに使ってきたら要注意。
プリュスは6番手から伸び切れず1.2秒差の8着。仕上がりは良かったが、渋った馬場が影響したのか、本来の伸びがなかった。武豊騎手は道中でムキになって左に張っていたとコメント。母はG1を3勝し、凱旋門賞で3着に入ったサラフィナ。430キロ台の小柄な牝馬だが、運動神経の良さそうな馬。これから大事に使っていけば素質が開花するのではないか。
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