愛知杯
レース回顧

エテルナミノルは5番手から前を射程圏に入れて進み、メンバー7位タイの34.7秒で抜け出して後続を完封し重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは2分00秒1。コパノマリーンが逃げて前半5F60.3秒、後半5F59.8秒。ラスト5Fで12.6秒にラップが落ちたが、それ以外は12.4秒以下で2〜4着に11番手以下から追い込んだ馬が入っている。エテルナミノルは1800mまではこなしていたが、初の芝2000mでいきなり結果を出した。開幕週でも少し時計、上がりが掛かる馬場で持ち味のしぶとさをフルに発揮。垂水Sで1分44秒7で走ってシルバーステートに0.2秒差の2着に入った馬が5歳になって本格化してきた。距離をこなしたことで今後レース選択の幅が広がる。春の目標はヴィクトリアマイルになりそうだ。

レイホーロマンスは後方からメンバー最速の34.0秒で外から鋭く伸びて半馬身差の2着。マキシマムドパリと一緒に伸びてきたが、最後は叩き合いを制した。420キロの小柄な牝馬だが、岩崎騎手が上手くタメて切れ味を引き出している。軽ハンデ51キロでトップハンデ56キロのマキシマムドパリとは5キロ差。これが大きかった。スズカデヴィアスの半妹が重賞初挑戦で連対を確保。2着に激走したが、ハンデ51キロのため、次走ハンデ重賞に出走してもハンデは一気に重くならない。再度の激走に注意したい。

マキシマムドパリは中団の後ろからメンバー4位タイの34.4秒で伸びて0.3秒差の3着。最後に外から伸びてきたが、結果的に勝ち馬と2キロ差、2着馬と5キロ差が響いた。1コーナーでごちゃついて位置取りが悪くなったことも堪えている。そこがスムーズでもう1列前で進められれば勝ち負けできたのではないか。坂のあるコースの牝馬限定戦で注意したい。

リカビトスは後方3番手からメンバー2位の34.1秒で伸びて0.4秒差の4着。脚は使っているが、位置取りが後ろ過ぎた。母はダートで強烈な末脚を繰り出したエンシェントヒル。体質が弱く使い込めないが、順調に使って経験を積んで行けば重賞に手が届きそうだ。

メイズオブオナーは中団からメンバー7位タイの34.7秒で伸びて0.5秒差の5着。直線でスペースがなく狭いところを捌きながらしぶとく伸びてきた。藤原英厩舎の管理馬で相馬眼的に素質は高い。外国人騎手が騎乗すると一変する可能性があるので注意したい。

シャルールは内ラチ沿いの3番手につけたが、直線で伸び切れず6着同着。直線でクインズミラーグロに寄られる不利があった。近走惨敗が続いていたが、ようやく復調気配。今回は調教の動きも良くなっていた。小回りの芝1800mに使ってきたら注意したい。

[Home]