日経新春杯
レース回顧
パフォーマプロミスは内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー最速の34.4秒で最後にロードヴァンドールを交わして重賞初制覇。勝ちタイムは2分26秒3。ロードヴァンドールが逃げて前半5F62.0秒のスローペース。中盤に13.0−13.0−12.6秒とラップが緩んで後半5F59.4秒。ラスト3Fは34.6秒でラップは11.6−11.4−11.6秒。流れが緩んで完全前残りになった。パフォーマプロミスは6枠7番からスタートを決めてすぐに内ラチ沿いの3番手につけたMデムーロ騎手の好騎乗が大きかった。Mデムーロ騎手はこの日6勝し自己新記録。前走条件戦に出走した馬が1番人気に支持され、結果を出すあたりはさすがにMデムーロ騎手。パフォーマプロミスは追ってバテないタイプ。Mデムーロ騎手の好騎乗、54キロなど恵まれた面があったが、今年の層の薄い長距離路線でやっていけそうだ。
ロードヴァンドールは前半5F62.0秒のスローペースで逃げ、ラスト3Fを11.6−11.4−11.6秒でまとめたが、最後にパフォーマプロミスに交わされてクビ差の2着。横山典騎手、武豊騎手がハナを切ると誰もプレッシャーをかけられない。展開は騎手の上下関係を考慮する必要がある。横山典騎手が前残りの展開を作ったが、Mデムーロ騎手に読まれていた。横山典騎手の進言で芝2400mを使ったが、長い距離にメドを立てたことで今後レース選択の幅が広がる。昆厩舎の管理馬は心肺機能が鍛えられており、バテそうでバテない。ダイワメジャー産駒は芝2000m以上の重賞で[0−6−5−74]で未勝利。ロードヴァンドールが距離の壁を破る可能性がある。
ガンコは2番手からメンバー3位の34.8秒でしぶとく伸びて0.3秒差の3着。前走1000万条件を勝って格上挑戦できた馬が52キロの軽ハンデで激走した。スローペースで前残りの展開が味方したのは確かだが、昨年の勝ち馬で4着ミッキーロケットに4馬身差をつけている。前走江坂特別でラヴィエベールを完封したのはダテではないということか。
ミッキーロケットは好位につけ、勝負どころで外を回って早めに上がって行ったが、直線で一杯になって0.9秒差の4着。京都外回りのスローの上がり勝負で外から動くとよほど能力が抜けた馬でないと直線で伸び切れないことが多い。負けても善戦するため、ハンデは軽くならない。今後も勝ち切れないレースが続きそうだ。
モンドインテロは後方から全く伸びずに1.4秒差の7着。ルメール騎手は馬場が悪く2回ぐらい躓いたとコメント。前残りの展開で後方からでは厳しかった。ひと叩きされ、京都に京都に輸送して馬体12キロ増。そのあたりの影響もあったか。今後はダートを使うプランがある模様。
[Home]