東海S
レース回顧
テイエムジンソクはハナを切ってマイペースで進み、ラスト5Fからペースアップして直線で後続を引き離し、最後はコスモカナディアンの追撃を完封してレースを制した。勝ちタイムは1分51秒8。3着には1.1秒差をつけた。中盤からペースアップして上がりの掛かる消耗戦になったが、スムーズなレースができれば最後までしぶとく伸びる持ち味をフルに発揮して後続を完封。前走チャンピオンズCで2着に入った馬が、G2でかなりメンバーが弱くなり、1キロ減の56キロ。まさに勝ってくださいという条件だった。次走はフェブラリーSに向かう予定。フェブラリーSは前半5F58秒台の激流になりやすいが、昨年夏に圧勝した大沼Sは前半3F34.2秒、5F59.0秒だった。初のダ1600mになるが、こなす下地はありそうだ。
コスモカナディアンは中団から徐々に進出してメンバー4位の37.9秒で伸びて0.1秒差の2着。最後はテイエムジンソクに押し切られたが、しぶとく伸びて差を詰め、3着に6馬身差をつけた。昨年の川崎記念が2着サウンドトゥルーに0.2秒差の3着、仁川Sがグレイトパールに0.1秒差の2着。前走師走Sで12着に惨敗して全く人気がなかったが、重賞で勝ち負けできる力を持っていた。時計、上がりの掛かるタフなダートを得意にしている馬。レースが消耗戦になったことも良かったのだろう。東京ダ1600mは西湖特別を1分35秒0(稍重)でアルーアキャロルに勝っている。フェブラリーSに出走できれば大激走があるかもしれない。
モルトベーネはこうからメンバー10位タイの38.9秒で伸びて1.1秒差の3着。最後は一杯になったが、差しタイプの人気馬が控え過ぎたことで粘り込めた。昨年の東海S2着馬がようやく復調してきた。もっと軽く時計の出やすい馬場の方が合っている。Mデムーロ騎手では[3−0−0−1]。陣営がMデムーロ騎手を乗せてきたら要注意。
クインズサターンは後方2番手からメンバー2位の37.7秒で追い込んで3着に0.1秒差の5着。外を回っていい脚を長く使ったが、さすがに位置取りが後ろ過ぎた。展開、位置取り、コース取りが上手く嵌まれば、重賞で激走があってもおかしくない。
オールマンリバーは最後方からメンバー最速の37.6秒で追い込んで3着に0.2秒差の7着。大外から鋭く伸びてきたが、位置取りが後ろ過ぎた。中京ダートは2戦2勝で得意にしているが、逃げた馬が押し切る展開で最後方からでは厳しかった。
ディアデルレイは2番手につけたが、直線で一杯になって3着に0.6秒差の9着。馬を前に置けずに外を通ったことで力みがあり、テイエムジンソクが早めにスパートしたことで余計に苦しくなった。10〜12月は[5−3−0−1]だが、1〜3月は[0−1−1−6]。時期的なものもあるか。
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