根岸S
レース回顧

ノンコノユメは大外枠スタートから後方を進み、直線で大外からメンバー最速の34.2秒で上がり、最後はサンライズノヴァとの競り合いをハナ差で制した。勝ちタイム1分21秒5はレコード。サイタスリーレットが逃げて前半3F33.9秒、5F57.8秒のハイペースになり、10番手以下に控えた3頭で決着。不良から重に回復して締まったダートになり、極端に上がりが速くなった。ノンコノユメは去勢してから詰めの甘いレースが続いていたが、ようやく切れ味が戻って15年武蔵野S以来となる勝利を挙げた。これで稍重以上の東京ダ1400〜1600mで[3−1−0−0]で上がりは全てメンバー最速。関東馬の優勝は08年ワイルドワンダー以来10年ぶり。この時期に移動した01年以降、初めて大外枠の馬が制した。06年のフェブラリーS2着馬が去勢して7戦目で完全復活。末脚の威力が戻ったため、次走フェブラリーSでも勝ち負けできそうだ。差しが決まる展開、馬場になるかがポイントになる。

サンライズノヴァは後方からメンバー3位の34.6秒で伸びてハナ差の2着。1分21秒5のレコードで走っており、自分の力は出したが、58キロを背負ったノンコノユメに34.2秒で上がられてはお手上げ。それでも高速決着に対応して賞金を加算できたことは今後に向けて大きい。昨年のユニコーンSを4馬身差で圧勝した馬。近親にフェブラリーS勝ち馬サンライズバッカス。次走のフェブラリーSではノンコノユメと同斤になるのは不利だが、位置取りと乗り方次第で逆転がありそうだ。

カフジテイクは出遅れて最後方からメンバー2位の34.4秒で追い込んで0.4秒差の3着。昨年は良馬場でメンバー最速の34.5秒で上がって1分23秒0で勝ったが、今年は脚抜きのいい馬場で1分21秒5のレコード決着。上がりの速い高速馬場で出遅れは致命的だった。少し末脚の威力が衰えてきた感があるが、良馬場でも速い上がりを繰り出せるタイプ。良馬場で上がりが掛かった方が持ち味を生かせそうだ。今年の重賞で福永騎手は10、5、11、3着。平場でもイマイチの騎乗が続いている。カフジテイクは賞金的にフェブラリーSに出走できるかは微妙なところ。

マッチレスヒーローは5、6番手からメンバー4位の35.5秒で伸びて0.5秒差の4着。前崩れの展開で前に行った馬の中で最先着。5着ブルドックボスに0.5秒差をつけている。3走前にダ1200mを使ってから馬体に迫力が増し、以前より安定して走れるようになった。OP特別に出走したら要注意。

キングズガードは中団から最内を突いてメンバー5位タイの35.9秒で伸びて1.1秒差の6着。内より外が伸びる馬場で最内を突いたのはマイナスだった。左回りでは内にモタれるため、内を突いたこともあるのだろう。時計が早くなり過ぎた感もある。右回りのダ1400mは[7−6−2−1]、3番人気以内なら[7−5−2−0]。右回りのダ1400mで注意したい。

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