シルクロードS
レース回顧

ファインニードルは1枠1番から内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー4位タイの33.9秒で抜け出して2馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分8秒3。セイウンコウセイが逃げて前半3F34.0秒。後半3Fは34.3秒。ラップは12.2−10.9−10.9−11.1−11.5−11.7秒。1F目は遅かったが、2、3F目は10秒台。前半3F34.0秒ほど楽な流れではなかった。ファインニードルはセントウルSと同様に内をロスなく回って直線でひと脚使って快勝。G2勝ち馬がハンデG3でロスなく回れる1枠1番は有利だった。休み明けで馬体が18キロ増えて少し太かったが、まだ5歳だけに成長分もあるのだろう。時計の掛かる馬場が得意なアドマイヤムーン産駒が1〜3着を独占した。今後はひと息入れて高松宮記念に直行する予定。1戦しか経験がない左回りがポイントになりそうだ。シルクロードSはファインニードル、セイウンコウセイ、根岸Sはノンコノユメが復活した。今年の重賞は4、5歳馬の出走が少ない。このトレンドに注意したい。

セイウンコウセイは逃げてメンバー15位タイの34.6秒で上がって0.3秒差の2着。内が有利な馬場だったこともあるが、この上がりで2着に粘ったところがメンバーレベルの低さを示しているのではないか。これで1〜3月は[3−4−0−0]。この時期走るタイプがようやく復調してきたが、この上がりでは完全復活とは言い切れない。冬場に走るタイプだが、冬場は馬場が荒れている。その点もあるのではないか。

フミノムーンは後方からメンバー最速の33.4秒で追い込んで0.4秒差の3着。時計の掛かる馬場でこの上がりは立派。不良馬場の京阪杯でも3着に激走している。荒れ馬場&渋った馬場を得意にしている馬が15番人気で穴をあけた。時計の掛かる馬場が得意なアドマイヤムーン産駒。渋った馬場、荒れ馬場で注意したい。

カラクレナイは中団の後ろからメンバー2位の33.7秒で伸びて0.4秒差の4着。ローズS14着、スワンS16着に終わったが、京都金杯6着、シルクロードS4着と少しずつ内容が良くなっている。阪神芝1400mの万両賞、フィリーズレビューを連勝した馬。直線に坂のある阪神芝1400mで注意したいが、牡馬相手に通用するかどうかは微妙なところ。

ナックビーナスは4番手から伸び切れず0.4秒差の5着。7枠15番から前半脚を使ったことが堪えている。オーシャンS2着は1枠2番、キーンランドCは5枠6番。脚質的に内めの枠に入ったときに狙いたい。

セカンドテーブルは中団からメンバー6位タイの34.2秒で伸びて0.7秒差の6着。長期休み明けでも仕上がりは悪くなかったが、スタートが遅く中団からのレースになったことが堪えている。

ダイアナヘイローは2番手につけたが、直線で一杯になって16着。4〜9月は[5−1−0−1]で暑い時期に走るタイプ。この流れならもっと粘れる馬だけに夏馬なのではないか。

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