京都記念
レース展望
過去10年で1番人気は[3−2−1−4]で5連対。最近5年は[0−0−1−4]でジャスタウェイ5着、ジェンティルドンナ6着、ハープスター5着、レーヴミストラル12着、マカヒキ3着。2番人気は[0−1−4−5]で1連対、3番人気は[3−3−1−3]で6連対。連対馬17頭が5番人気以内、残る3頭は6番人気。最近5年の馬連は23倍、42倍、30倍、28倍、36倍で中穴決着が続いている。
1〜3着馬全てにG1、G2連対またはG3勝ちがあった。G2でレベルが高く、重賞実績のない馬は通用しない。年齢別では4歳[4−3−2−24]、5歳[5−1−6−20]、6歳[1−5−1−24]、7歳以上[0−1−1−23]。4、5歳馬が勝つことが多く、6歳馬は2着が多い。週末は土曜が曇り後雨、日曜が曇りの予報。気温が低いため馬場の回復は遅く、緩い馬場で行われる可能性が高い点に注意。
レイデオロは昨年のダービー馬。これまで[5−1−0−1]で唯一連対を外したのはダービーのために余力を残した皐月賞。ダービーは後方から向こう正面で動いて2番手に押し上げ、メンバー8位タイの33.8秒で抜け出して2分26秒9で優勝。2着スワーヴリチャードは秋にAR共和国杯を制した。神戸新聞杯では好位から抜け出して2馬身差で圧勝。2着キセキは次走菊花賞を制した。前走ジャパンCは中団からメンバー最速タイの34.6秒で伸びて0.2秒差の2着。1番人気のキタサンブラックにクビ差先着した。
キタサンブラックが引退し、今年の競馬界を引っ張っていかないといけない存在。昨年の京都記念は単勝1.7倍に支持されたダービー馬マカヒキが直線で伸び切れず3着に終わった。過去5年で1番人気は[0−0−1−4]で不振が続いている。ドバイ遠征を控えた馬は仕上げが甘くなる傾向がある。レイデオロは京都記念の後、ドバイシーマクラシックに向かうプランがある。藤沢和厩舎は見えないところで負荷をかけるため見極めにくいが、どこまで仕上げてくるか。ルメール騎手が騎乗停止中のため、バルジュー騎手に乗り替わる。
皐月賞馬アルアイン、エリザベス女王杯勝ち馬モズカッチャン、同2着馬クロコスミア、秋華賞勝ち馬ディアドラ、菊花賞2着馬クリンチャー、昨年の日経新春杯勝ち馬ミッキーロケットなど。アルアインは芝2200m以下[4−1−0−1]で致命的な不利があったシンザン記念を除き連対を確保。芝2200mではセントライト記念でミッキースワロー(AJCC2着)の2着がある。池江調教師は芝2000mがベストとコメント。大型馬でパワータイプ。荒れ馬場を味方にどこまで踏ん張るか。テン乗りの川田騎手に乗り替わる。
モズカッチャンはオークス2着、秋華賞3着、エリザベス女王杯1着。前走エリザベス女王杯はスローペースで好位からメンバー7位の34.1秒で伸びて2分14秒3で優勝。タフな馬場をこなし、自在性があり、展開に左右されにくいタイプ。ドバイシーマクラシックとドバイターフに登録。レイデオロを倒してドバイ遠征に弾みをつけるか。鞍上はMデムーロ騎手。クロコスミアは府中牝馬Sを逃げ切り、エリザベス女王杯で2番手からしぶとく粘ってクビ差の2着。過去10年の京都記念でステイゴールド産駒は[0−0−1−6]。
ディアドラは重馬場の秋華賞を後方からメンバー最速の35.7秒で差し切って優勝。ルメール騎手の神騎乗があったが、先に抜け出したリスグラシュー、モズカッチャンを差し切った。前走エリザベス女王杯は後方のまま見せ場なく12着。過去10年の京都記念で福永騎手は[0−3−1−4]。クリンチャーは菊花賞で後方から捲って0.3秒差の2着。4、5着馬はAJCCでワンツーを決めた。母の父ブライアンズタイムで地力&体力タイプ。レイデオロより2キロ軽い55キロ。藤岡佑騎手の強気な逃げで波乱を演出できるか。
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