小倉大賞典
レース回顧
トリオンフは好位から徐々に進出し、メンバー2位タイの34.1秒で早めに抜け出して2馬身半差で圧勝。勝ちタイムは1分46秒1。直線で鞭を入れておらず、手綱をしごいただけで最後は流す余裕があった。ウインガナドルが逃げて前半5F59.5秒。後半5Fは59.0秒。トリオンフは外枠スタートから外を回って直線で抜け出す正攻法のレースで強い内容。1000万条件から3連勝で重賞制覇。昇級戦でハンデ54キロだったとはいえ、重賞実績馬を相手にしなかったようにかなり力をつけている。この走りなら中央場所でも通用する。次走はG1の大阪杯に挑戦することになりそうだ。
クインズミラーグロは中団から馬群を割ってメンバー最速の34.1秒で伸びて0.4秒差の2着。丸田騎手が内から上手く捌いて持ってきた。芝1800mのG3は中山牝馬S、福島牝馬S、クイーンSで3着があるが、前3走12、14、16着に惨敗したこと、大外16番枠でブービーの15番人気だった。和田正道調教師は来週で引退するため、丸田騎手は期するものがあったのだろう。過去10年で牝馬は[0−0−0−13]で3着以内がなかったが、データを覆して連対した。右回り、小回りの芝1800mでは[1−2−3−2]。中山牝馬S、福島牝馬Sで注意したい。
スズカデヴィアスは後方からメンバー5位タイの34.3秒で追い込んで0.6秒差の3着。後方で脚をタメていたが、勝負どころで故障したダノンメジャーが下がってきた煽りを受けて外に切り替えるロスがあった。惨敗してもおかしくないケースだが、最近は以前より末脚がしっかりしている。昨年秋からかなり使い込んだため、ひと息入れることになりそうだ。
ダッシングブレイズは7番手から外を回ってメンバー7位タイの34.6秒で上がって0.6秒差の4着。エンジンの掛かりが遅いため、浜中騎手は外から早めに動いたが、直線で一杯になった。勝ち馬とは斤量が3キロ差。0.6秒負けたが、ハンデ差もある。直線の長いコースの芝1600m、1800mで見直したい。
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