オーシャンＳ
レース回顧
キングハートはスタートを決めて４、５番手につけ、メンバー７位タイの３４．３秒で激しい叩き合いを制した。ネロが逃げて前半３Ｆ３３．５秒。後半３Ｆは３４．８秒でラップは１１．４−１１．３−１２．１秒。速い流れで上がりの掛かる消耗戦になった。キングハートは好位につけてひと伸びして押し切る正攻法のレースで重賞初制覇。昨年の函館スプリントＳで２着（４人気）、北九州記念で４着（２人気）があったが、前２走８、８着に終わったことで１０番人気だった。８着まで０．２秒差の大接戦だったが、好位置につけて上手くなだれ込んだ。開催２週目でも馬場が荒れていたこともあるが、勝ちタイム１分８秒３は前週のアクアマリンＳ（１６００万条件）と同タイム。レースレベルは高くない。次走は高松宮記念に向かう予定。
ナックビーナスはスタートで躓いたが、すぐに押し上げて７番手の外につけ、メンバー６位の３４．１秒で上がって頭差の２着。外枠スタートから前半に脚を使い、道中外々を回ったが、最後までいい脚を長く使って連対を確保した。これで中山芝１２００ｍは［２−４−０−０］でオーシャンＳは２年連続２着。これまで芝１２００ｍで１０番より外では［０−０−０−５］だったが、今回は１３番枠から連対したように以前より地力が強化されているのだろう。中山巧者ということもあるか。次走は高松宮記念。昨年は稍重で８着。良馬場でパフォーマンスアップできれば。
ダイメイフジは後方からメンバー２位の３３．７秒で外から追い込んで０．１秒差の３着。前半ごちゃついて位置取りが悪くなったことが堪えた。昇級戦、重賞初挑戦、３戦連続の中１週で条件は厳しかったが、最終調教で活気十分だったように今調子がいいのだろう。Ｍデムーロ騎手が騎乗したこともあり、１番人気に支持されていた。スプリント重賞のレベルは高くなく、十分に通用することを示した。次走は高松宮記念に登録するようだが、賞金的に出走できるかどうか。
ネロはハナを切って前半３Ｆ３３．５秒で飛ばし、ラスト３Ｆを１１．４−１１．３−１２．２秒でまとめて０．１秒差の４着。３着ダイメイフジとはハナ差だった。自分のレースをして最後までしぶとく粘ったが、坂のあるコースでは最後に甘くなる。平坦京都の京阪杯を２勝。平坦コースで注意したい。
レーヌミノルは２番手につけたが、直線で伸び切れず０．１秒差の６着。上がりはメンバー１１位タイの３４．７秒。３着ダイメイフジと同タイムだったが、最後に伸び切れなかったのは休み明けの影響か。それでも久々の芝１２００ｍで楽について行くスピードを見せた。次走は高松宮記念に向かう予定。
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