金鯱賞
レース展望

大阪杯の前哨戦として昨年から3月に移動した。過去10年で1番人気は[5−1−0−4]で6連対。単勝2倍台[3−0−0−1]、3倍台[2−1−0−2]、4倍台[0−0−0−1]。信頼度は単勝オッズに比例する。2番人気は[1−1−2−6]で2連対、3番人気は[1−0−1−8]で1連対。6〜9番人気が7連対、10番人気以下は1連対。最近5年の馬連は27倍、12倍、14倍、92倍、38倍で中穴決着が多い。人気馬に人気薄を絡めて中穴を狙うのが妙味。

関東馬は[1−2−1−19]で3連対、関西馬は[9−8−10−99]で17連対。関東馬は5番人気以内[1−1−0−4]だが、6番人気以下は[0−1−1−15]。6番人気以下で連対した8頭のうち7頭が関西馬。穴で6〜9番人気の関西馬に注意。6番人気以下で連対した8頭のうち6頭が道中3番手以内につけていた。前に行った馬が粘って波乱を演出することが多い。過去10年で牝馬は[0−0−2−11]で5、6番人気の3着があるのみ。牝馬は割り引きが必要。

スワーヴリチャードはダービーでレイデオロに0.1秒差の2着に入り、古馬初対戦となったAR共和国杯を2馬身半差で圧勝。有馬記念は後方からメンバー2位の34.5秒で追い込んで3着にクビ差の4着。直線で内にモタれて他馬に迷惑をかけ、Mデムーロ騎手は騎乗停止になった。左回りは[2−2−0−0]、右回りは[1−1−0−2]、重賞では左回り[2−2−0−0]、右回り[0−0−0−2]。中京は初めてになるが、得意の左回り。休み明けは2戦2勝。サトノダイヤモンドとの初対決でどんなパフォーマンスを見せるか。

サトノダイヤモンドは国内[7−1−2−0]で3着以内を確保。昨年のフォワ賞は4着、凱旋門賞は15着に終わったが、どちらも重馬場で58キロ、59.5キロを背負っていた。今回は57キロで出走できる。芝2000mは[2−0−1−0]で皐月賞で0.4秒差の3着(直線で不利)がある。昨年の凱旋門賞以来のレースとなるが、凱旋門賞で惨敗した精神的ダメージがあったのか、中間の3頭併せでは最下位に遅れていた。最終調教は先着して格好をつけたが、闘争心が戻っているかは分からない。勝っても負けてもあっさりか。

金鯱賞2連勝中のヤマカツエース、中日新聞杯勝ち馬メートルダール、チャレンジC2着馬デニムアンドルビー、同3着馬ブレスジャーニー、エプソムC勝ち馬ダッシングブレイズ、金鯱賞で2、3、3着があるサトノノブレスなど。ヤマカツエースは芝2000m[4−0−3−5]で福島記念、中山金杯、金鯱賞(2回)を勝ち、大阪杯で3着がある。金鯱賞は8番手からメンバー3位の33.1秒、メンバー2位の33.8秒で差し切って2連勝中。昨秋のG1は11、8、10着に終わったが、得意コースで変わり身に注意。

メートルダールは芝2000m[4−0−2−0]で左回りでは[3−0−1−0]。前走中日新聞杯は中団からメンバー3位タイの33.6秒で差し切り、1分59秒3で優勝。55キロの軽ハンデだったが、ミッキーロケット、ロードヴァンドールを相手にせず、重賞初制覇を飾った。G2でさらにメンバーが強くなるが、どこまでやれるか。福永騎手に乗り替わる。

ブレスジャーニーは2走前にチャレンジCで後方からメンバー2位タイの34.6秒で伸びて0.1秒差の3着。芝2000mでもやれることを示した。前走有馬記念は12着に終わったが、直線で致命的な不利があった。芝1600〜2000mは[3−0−0−1]、左回りでは[3−0−0−0]。16年の東スポ杯2歳Sではスワーヴリチャードに勝っている。

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