金鯱賞
レース回顧
スワーヴリチャードは大外枠スタートから内ラチ沿いの3番手につけ、直線で少し外に持ち出してメンバー2位の33.8秒で前を交わして2分1秒6で制した。サトノノブレスが逃げて前半5F63.0秒のスローペースになり、ラスト3Fは11.4−11.2−11.6秒の高速ラップ。スローの上がり勝負で前残りになった。勝ったスワーヴリチャードは大外枠から外を回されないようにMデムーロ騎手が内ラチ沿いの3番手につけたことが功を奏した。これで左回りは[3−2−0−0]で重賞3勝。右回りでは内にモタれるが、左回りではまともに走っている。馬体が10キロ増えて全体的に実の入りが良くなり、パワーアップしていた。次走は大阪杯。G1を勝つ能力はありそうだが、右回りでまともに走れるかがカギ。
サトノノブレスは前半5F63.0秒のスローペースで逃げ、メンバー5位の34.3秒でまとめて半馬身差の2着。近走大不振でブービーの8番人気だったが、スローの上がり勝負に持ち込んで波乱を演出した。これまで左回りの芝2000mは[1−3−2−3]、中京芝2000mは[1−2−2−1]で金鯱賞では2、3、3着があった。近走大不振の8歳馬で全く人気がなかったが、、単騎逃げでマイペースで進めて激走した。池江厩舎のサトノダイヤモンドと2頭出しだったが、格言通り人気がない方が激走した。次走は大阪杯。阪神芝2000mは16年の鳴尾記念を1分57秒6のレコードでステファノス(昨年の大阪杯2着)を完封して勝っている。
サトノダイヤモンドは中団からメンバー最速の33.7秒で上がって0.3秒差の3着。スローの上がり勝負で中団に控えて最速上がりを繰り出したが、前を捕まえるところまで行かなかった。休み明けで1週前調教では併せ馬で遅れていただけに次の本番を意識してルメール騎手は叩き台に徹したのだろう。スワーヴリチャードに離されたが、最速上がりを繰り出して何とか格好はつけた。次走は大阪杯。国内で叩き2戦目は[2−1−1−0]で菊花賞1着、ダービー2着、天皇賞(春)3着。16年の有馬記念を勝ったときは同厩&同馬主のサトノノブレスがキタサンブラックにプレシャーを掛けていた。本番の仕上げで一変に注意。
ヤマカツエースは3番手から伸び切れず0.7秒差の4着。金鯱賞を2連覇したように中京芝2000mは得意だが、馬体が12キロ増えて最高体重を更新していたように太め残りだった。陣営は金鯱賞3連覇より、昨年3着の大阪杯に向けて仕上げていなかった。渋った馬場はこなせるが、稍重の上がり勝負というのも合わなかったのだろう。次走の大阪杯は馬体が絞れて調子を上げていることが条件。昨年の大阪杯は8枠13番から外を回って0.2秒差の3着。枠順に注意したい。
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