阪神大賞典
レース展望

過去10年で1番人気は[5−2−2−1]で7連対。現在5連勝中。単勝1倍台は[4−1−1−0]、2倍台は[0−1−0−1]、3倍台は[1−0−0−0]、4倍以上は[0−0−1−0]。4歳馬が57キロ以下なら[3−2−0−0]で堅実。2番人気は[1−1−1−7]で2連対、3番人気は[2−1−2−5]で3連対。連対馬18頭が5番人気以内、残る2頭は6、7番人気。最近8年は1番人気が連対し、馬連は18倍、7倍、4倍、3倍、9倍、17倍、6倍、1.4倍で10倍台止まり。人気馬が堅実でほとんど荒れない。

連対馬20頭のうち13頭が前走4着以内。前走重賞で好走した馬が活躍している。前走5着以下から連対した7頭のうち5頭には3000m以上の長距離重賞で勝ち星があった。長距離重賞実績馬なら巻き返し可能。人気薄で3着以内に入った3頭は6、6、7番人気で前走はダイヤモンドS5着、日経新春杯7着、有馬記念9着。前走重賞で5〜9着に負けた馬が激走している。穴でこのタイプの7番人気前後を絡めたい。馬連45倍が出た08年はG1馬の出走がなかった。今年はG1馬の出走がなく、例年よりメンバーレベルが低い点に注意。

クリンチャーは昨年の皐月賞で先行して0.3秒差の4着。菊花賞は出遅れて後方から大外を捲って直線で先頭に立ち、最後までしぶとく伸びて0.3秒差の2着。他馬が不良馬場を苦労する中、大外を回っていい脚を長く使った。前走京都記念は内の4番手からメンバー2位の36.1秒で馬群を割って抜け出して優勝。重馬場で内をロスなく回って皐月賞馬アルアイン、ダービー馬レイデオロに先着した。ただし2頭より2キロ軽い55キロだった。今回は1キロ重い56キロを背負うが、G1馬がいないメンバーで前2走の実績が評価されて1番人気になりそうだ。藤岡佑騎手からテン乗りの武豊騎手に乗り替わる。良馬場、1番人気で真価が問われる。

アルバートは芝3400m以上では全てムーア騎手が騎乗し[4−0−0−0]で上がりは全てメンバー最速。15、16、17年のステイヤーズS、17年のダイヤモンドSを制している。前走ステイヤーズSは後方からメンバー最速の34.9秒で差し切って2馬身半差で圧勝。2着フェイムゲームは次走ダイヤモンドSでトップハンデ58.5キロを背負って制している。これまでG1では[0−0−0−4]だが、G2では[3−1−0−3]。休み明けは[2−2−0−4]だが、16年以降は[0−1−0−3]で1連対のみ。本来は叩き良化タイプだけにどこまで仕上げてくるか。ムーア騎手からテン乗りの福永騎手に乗り替わる点も考慮したい。

16年の菊花賞2着馬レインボーライン、チャレンジC勝ち馬サトノクロニクル、16年の天皇賞(春)2着馬カレンミロティック、万葉S勝ち馬トミケンスラーヴァ、函館記念3着馬ヤマカツライデンなど。レインボーラインは菊花賞でメンバー2位の34.2秒で追い込んでサトノダイヤモンドに0.4秒差の2着。昨年の天皇賞(秋)は内を通って押し上げ、メンバー4位の38.7秒で上がってキタサンブラックに0.4秒差の3着。前5走はG1で57、58キロを背負ったが、今回はG1馬のいないG2で56キロで出走できる。休み明けは札幌記念3着、日経賞4着、天皇賞(秋)4着。クリンチャーを尾行して直線で叩き合いに持ち込めれば。

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