高松宮記念
レース展望

春のスプリント王決定戦。過去10年の1番人気は[3−1−4−2]で4連対。単勝1倍台は[1−0−0−0]、2倍台は[0−0−3−1]、3〜4倍台は[2−1−1−0]、5倍以上は[0−0−0−1]。単勝2倍台は3着が多い。2番人気は[1−3−0−6]、3番人気は[3−1−3−3]で各4連対。新コース変更後は9倍、4倍、104倍、74倍、8倍、21倍で良馬場で行われた3年は10倍以下の堅い決着。馬場が渋ると荒れる傾向がある。

連対馬20頭のうち16頭が前走3着以内、19頭が前走5着以内。前走6着以下から連対した馬は前年のスプリンターズS3着馬ビービーガルダン。G1実績馬なら巻き返し可能。前走10着以下は[0−0−1−39]で3着止まり。年齢別では4歳[2−0−4−30]、5歳[5−5−2−35]、6歳[0−5−2−35]、7歳以上[3−0−3−47]。4番人気以内の5歳馬は[6−3−2−5]で9連対。人気になった5歳馬が活躍している。

レッドファルクスはスプリンターズSを2連覇。昨年のスプリンターズSは直線で厳しい位置にいたが、メンバー2位タイの33.0秒で豪快に差し切った。前走阪急杯は58キロを背負い、後方4番手からメンバー最速の33.4秒で追い込んでクビ+ハナ差の3着。強烈な末脚でゴールした後は突き抜けていた。開幕週の馬場で後方に控え過ぎたが、陣営から終いを生かす指示が出ていた模様。昨年の高松宮記念は中団から伸び切れず0.3秒差の3着。香港遠征明け、稍重の緩い馬場が影響したか。中京芝1200mは[2−0−1−0]で良馬場なら2戦2勝。[5−0−2−1]のMデムーロ騎手に乗り替わる。

レッツゴードンキは昨年の高松宮記念とスプリンターズSで2着。高松宮記念は後方から内を突いてメンバー最速の33.9秒で伸びてセイウンコウセイに0.2秒差の2着。スプリンターズSは内ラチ沿いの中団につけ、メンバー4位タイの33.1秒で最内から抜け出したが、レッドファルクスに差されてクビ差の2着。緩い流れで中団につけ、直線では最内がガラ空きになった。前走フェブラリーSは中団の後ろからメンバー6位の37.0秒で伸びて一瞬見せ場を作り0.7秒差の5着。香港遠征明けで上々の内容だった。昨年の高松宮記念は2枠4番、スプリンターズSは1枠2番。枠順と馬場に注意したい。

前走シルクドードSを勝ったファインニードル、昨年の高松宮記念勝ち馬セイウンコウセイ、前走阪神カップ2着のダンスディレクター、昨年の桜花賞馬レーヌミノル、前走阪急杯を逃げ切ったダイアナヘイロー、昨年のCBC賞勝ち馬シャイニングレイ、オーシャンS勝ち馬キングハート、同2着馬ナックビーナス、昨年の香港スプリント3着馬ブリザードなど。ファインニードルは芝1200m[6−2−0−6]でセントウルS(5枠7番)とシルクロードS(1枠1番)を3番手から抜け出して勝っている。前走シルクロードSは馬体18キロ増。今回は上積みが見込める。1戦しか経験がない左回りの克服がカギ。

セイウンコウセイは昨年の高松宮記念を4番手からメンバー3位タイの34.5秒で抜け出して1分8秒7(稍重)で優勝。その後は不振が続いたが、前走シルクロードSで逃げて0.3秒差の2着に粘り復調してきた。1キロ減の57キロで前で進めてどこまで踏ん張れるか。ダンスディレクターは芝1200m[3−3−1−3]でシルクロードSを2勝している。G2の阪神カップで2着が2回あるが、G1のスプリンターズSでは15、8着に終わっている。中京芝1200mは[0−2−0−0]。過去10年で8歳馬は[1−0−0−17]で3番人気のキンシャサノキセキが勝っている。鞍上は武豊騎手。

レーヌミノルは芝1200m[2−0−0−1]で小倉2歳Sを圧勝。前走オーシャンSは2番手から伸び切れず0.1秒差の6着。上がりはメンバー11位タイの34.7秒。最後に伸び切れなかったのは休み明け、久々の芝1200mの影響か。叩き2戦目、同距離で変わり身に注意。ダイアナヘイローは昨年4連勝で北九州記念を勝ち、前走阪急杯を逃げ切った。中京では4、7着。左回り、武豊騎手から乗り替わったテン乗りの松山騎手がカギ。シャイニングレイは昨年のCBC賞で後方3番手からメンバー最速の33.2秒で直線一気を決めた。前走阪神カップは掛かって自滅し18着。一度使ってガス抜きができていれば。

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