ダービー卿CT
レース展望

過去10年で1番人気は[2−2−0−6]で4連対。前走中山芝で連対した馬は[2−1−0−0]だが、それ以外は[0−1−0−6]で不振。2番人気は[0−1−3−6]、3番人気は[1−0−0−9]で各1連対のみ。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が1連対。最近5年の馬連は19倍、91倍、16倍、61倍、20倍でハンデ戦らしく荒れている。連対が多い4、5番人気を絡めて中穴を狙うのが妙味。

連対馬20頭のうち15頭が前走5着以内。前走7着以下から5頭が連対しており、前走OP以上なら着順不問。14年は阪急杯11着馬が巻き返した。前走勝って斤量が増えた馬は[0−0−0−8]で出番なし。4歳[3−4−2−33]、5歳[6−3−5−25]、6歳[1−1−2−35]、7歳以上[0−2−1−38]。最近5年の連対馬10頭のうち9頭が4、5歳馬。人気の4、5歳馬が勝つことが多い。

グレーターロンドンは昨年5連勝で東風Sを優勝。その後は安田記念4着、毎日王杯3着、天皇賞(秋)9着、ディセンバーS3着、東京新聞杯9着で連対がない。安田記念で58キロを背負って1分31秒6で走って0.1秒差の4着に入ったように重賞を勝てる力はあるが、噛み合わないレースが続いている。前走東京新聞杯は緩い流れで2番手につけたが、直線で伸び切れず0.4秒差の9着。前走前に行って伸び切れなかったことで今回は差し追い込みに徹しそうだ。ハンデは56.5キロ。2戦2勝の中山芝1600mで復活なるか。

そろそろ賞金を加算しないと賞金的に安田記念に出走することが難しくなる。今年の重賞で田辺騎手は先行では[2−0−0−2]だが、差し追い込みでは[0−0−1−11]で3着止まり。人気馬でも不振が続いている。これは個人的なイメージだが、前半流れに乗れずに位置取りが悪くなり着外に終わることが非常に多い。グレーターロンドンは強烈な末脚があり、少し展開が嵌まると最後方から差し切る可能性があることを付け加えておく。過去10年で1番人気は前走中山芝で連対した馬を除くと[0−1−0−6]で1連対のみ。

レッドアンシェルは[3−1−1−3]で荒れ馬場の朝日杯FS8着を除き4着以内を確保。アーリントンCでペルシアンナイトに3馬身差の2着がある。NHKマイルC、富士Sは4着に終わったが、リゲルSを4番手から抜け出して1分33秒2で優勝。前走京都金杯は5番手からメンバー7位タイの34.8秒で伸びて0.1秒差の3着。ブラックムーン、クルーガーに切れ負けした。ハンデは前走から0.5キロ増の56.5キロ。脚質的に中山は合いそうだが、今のタフな馬場がどう出るか。テン乗りの戸崎騎手が騎乗する。

前走中山記念3着のマルターズアポジー、東風S勝ち馬ミュゼエイリアン、昨年のヴィクトリアマイル5着馬ソルヴェイグ、昨年のダービー卿CT勝ち馬ロジチャリス、同2着馬キャンベルジュニア、前走武庫川Sを勝ったヒーズインラブ、前走幕張Sを勝ったゴールドサーベラス、前走白富士S5着のテオドール、一昨年の新潟記念勝ち馬アデイインザライフなど。マルターズアポジーは重賞3勝の実力馬。前走中山記念は前半5F59.2秒で逃げてクビ+頭差の3着。昨年の京成杯AHでは58キロを背負って0.6秒差の4着。トップハンデ58キロがどう出るか。

ミュゼエイリアンは近走大不振が続いていたが、前走東風Sを逃げ切って1分35秒3(稍重)で優勝。毎日杯1着、セントライト記念2着がある馬が復調してきた。過去10年で前走東風S勝ち馬は[0−1−0−5]、同斤なら[0−1−0−2]。2戦連続でミナリク騎手が騎乗する。テオドールは美浦Sを勝ってオープン入りし、前走白富士Sでルメール騎手が騎乗したが、2番手から伸び切れず0.5秒差の5着。16年の未勝利戦以来となるマイル戦となる。母アンブロワーズは阪神JF2着馬。距離短縮で変わり身があるか。テン乗りの吉田隼騎手に乗り替わる。

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