桜花賞
レース展望

牝馬クラシック第一弾。過去10年で1番人気は[3−1−1−5]で4連対。前走良馬場で上がり3F1位は[2−0−0−1]だが、2位以下は[0−0−1−4]で不振。16年は上がり4位のメジャーエンブレムが4着、昨年は上がり2位のソウルスターリングが3着に終わった。2番人気は[2−4−0−4]で6連対、3番人気は[1−2−1−6]で3連対。6〜9番人気が3連対、10番人気以下が2連対。最近5年の馬連は33倍、3倍、78倍、9倍、170倍で隔年で人気薄が連対して荒れている。

連対馬16頭が前走3着以内。前走重賞好走馬が活躍している。前走重賞4、6、7、11着から連対した4頭にはOP以上で勝ち星があり、3頭は10番より外枠に入っていた。このタイプの巻き返しに注意。連対馬は全て6番枠より外枠に入っていた。1〜5番枠は[0−0−1−48]で3着止まり。15年は単勝1.5倍のメジャーエンブレムが4着に終わった。内枠に入った馬は揉まれて力を出せずに終わっている。6番人気以下で連対した5頭のうち4頭が差し追い込み馬。決め手のある馬の突っ込みに注意。

ラッキーライラックは新馬、アルテミスS、阪神JF、チューリップ賞を4連勝。アルテミスSは4番手から最速の34.7秒、阪神JFは8番手から最速タイの33.7秒、チューリップ賞は3番手から最速タイの33.3秒で上がっている。前半3Fは35.3〜35.4秒、前半5Fは59.5〜59.8秒。阪神JFではリリーノーブルに0.1秒差、マウレアに0.2秒差だったが、チューリップ賞ではマウレアに0.3秒差、リリーノーブルに0.4秒差で差を広げた。一戦ごとにパフォーマンスを引き上げている。

デビューから4連勝で阪神JF、チューリップ賞を優勝というのは、昨年のソウルスターリングと同じ。ソウルスターリングは桜花賞で単勝1.4倍の断然人気に支持され、稍重の馬場で伸び切れず0.1秒差の3着に終わった。阪神は金曜と土曜に雨が降る予報が出ており、日曜は晴れ時々曇りで気温はそれほど上がらない。緩い馬場になる可能性がある。あとは枠順と流れ。16年は5番枠から道中揉まれたメジャーエンブレムが4着に終わった。まずは枠順に注目したい。これまで経験のない速い流れになると真価が問われる。

アーモンドアイは[2−1−0−0]でシンザン記念を優勝。シンザン記念は出遅れて後方から大外を回ってメンバー最速の34.4秒で突き抜けた。勝ちタイムは1分37秒1(稍重)。レースのラスト3Fは12.1−11.7−11.5秒で尻上がり。前残りの展開になったが、、能力と末脚の威力であっさり覆した。ロードカナロア産駒で母はエリザベス女王杯勝ち馬フサイチパンドラ。まだ強いメンバーと対戦していないが、末脚の爆発力は魅力。ルメール騎手がラッキーライラックをマークして持ってくるか。

阪神JF2着、チューリップ賞3着のリリーノーブル、阪神JF3着、チューリップ賞2着のマウレア、フィリーズレビュー勝ち馬リバティハイツ、同2着馬アンコールプリュ、同3着馬デルニエオール、クイーンC2着馬フィニフティ、フェアリーS勝ち馬プリモシーン、同2着馬スカーレットカラー、フラワーC2着馬トーセンブレス、アネモネS勝ち馬ハーレムライン、同2着馬レッドレグナント、エルフィンS勝ち馬レッドサクヤなど。金曜と土曜の雨で馬場が渋ると道悪適性が問われる可能性があることを考慮したい。

リリーノーブルは阪神JFで0.1秒差の2着。前走チューリップ賞は好位からメンバー6位の33.5秒で伸びて0.4秒差の3着。ラッキーライラックに差を広げられ、マウレアに先着を許した。叩き2戦目でどこまで調子を上げてくるか。ラッキーライラックを逆転するには何が必要か。マウレアは前半5F57.8秒で流れたクイーンCは5着に終わったが、前走チューリップ賞はメンバー最速タイの33.3秒で伸びて0.3秒差の2着。全姉に13年の桜花賞を勝ったアユサン。阪神JFは直線でスムーズさを欠いていた。

アンコールプリュはフィリーズレビューで後方からメンバー最速の34.7秒で追い込んで0.1秒差の2着。ディープインパクト産駒で小柄でも末脚に威力がある。阪神芝1600mは新馬戦で勝っている。フィニフティはキャリア1戦で臨んだクイーンCで2着。今年絶好調の藤原英厩舎の管理馬でステファノスの全妹。プリモシーンは東京の未勝利戦でテトラドラクマ(クイーンC)に勝っている。鞍上は戸崎騎手。極端な人気薄になりそうな馬に相馬眼的に評価できる馬が1頭いる。条件が揃うと大波乱になる可能性がある。

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