アンタレスS
レース回顧

グレイトパールは中団から早めに捲って4コーナーで先団を射程圏に入れるとメンバー最速タイの37.1秒で抜け出して1分49秒8で優勝。大外枠からマイネルバサラが飛ばして前半5F60.2秒の速い流れになり、地力が問われるレースになった。グレイトパールは昨年の平安S以来11ヶ月ぶりの出走でパドックを見る限り万全ではなかったが、外から捲って力で捻じ伏せ、あらためて力があることを示した。前走シリウスSよりもレースレベルは低いが、長期休み明けでこれだけ走れれば上々。これでダートでは負けなしの6連勝。相馬眼的にG1で勝ち負けできる馬。今後は平安Sから帝王賞を目指すことになりそうだ。

ミツバは中団の外から早めに捲って3コーナーで先団に取りつき、メンバー6位タイの37.7秒で直線で抜け出したが、グレイトパールに交わされて0.2秒差の2着。昨年のアンタレスSは気の悪さを出して後方のまま11着に終わったが、今回は砂を被らないように外から捲って力を出し切った。昨年のJBCクラシック3着馬が得意の阪神で連対を確保。乗り慣れた松山騎手が上手く乗ったが、グレイトパールが強過ぎた。

クインズサターンは後方からメンバー最速タイの37.1秒で追い込んで0.3秒差の3着。4コーナーで前にいたモンドインテロが外に出したため、外に大きく振られるロスがあった。そこがスムーズなら2着があったかもしれない。4つのコーナーがあるダ1800mに慣れて安定して走っている。昨年10月から休みなく使われて中2週でマーチS、中2週でアンタレスSと使い込んだ。ひと息入れることになりそうだ。

ユラノトは5番手から徐々に進出して直線でミツバに迫ったが、最後に一杯になって0.6秒差の5着。直線で一瞬見せ場を作った。休み明け、昇級戦、馬体14キロ減で正攻法のレースをして高速決着に対応しこれだけ走れば上々。オープンでやっていけるメドは立った。こういう厳しいレースを経験すると馬は強くなる。次走はOP特別を使うかもしれないが、6月に1600万条件に降級したら頭で狙いたい。

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